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スキージャンプW杯2019/20 個人第20戦 ヴィリンゲン大会 2月8日 [スキージャンプ]

2月8日
ドイツ ヴィリンゲン大会(HS145)
W杯個人20戦 


優勝 266.4点 ライエ(ドイツ)
2位 262.4点 リンヴィーク(ノルウェー)
3位 254.6点 ストッフ(ポーランド)
4位 253.5点 クラフト(オーストリア)
5位 252.0点 ガイガー(ドイツ)
6位 246.0点 フォーファン(ノルウェー)
7位 241.7点 シュリーレンツァウアー(オーストリア) 
8位 241.6点 ペテル・プレフツ(スロベニア)
9位 240.8点 小林陵侑(土屋ホーム)
10位 240.3点 セメニッツ(スロベニア) 

11位 238.2点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)
12位 234.0点 小林潤志郎(雪印メグミルク)
33位 96.8点 佐藤慧一(雪印メグミルク)
38位 90.4点 竹内択(チームtaku)
44位 81.1点 中村直毅(東海大学札幌スキークラブ)


1本目14位と出遅れた小林陵侑が2本目巻き返して9位。
最近、なかなか2本うまく揃わないのが惜しい。
幸椰、潤志郎も2本目に大きくジャンプアップ。
特に潤志郎は、開幕戦の10位に次ぐ、今季2番目によい順位。
本来の潤志郎の力ならこれくらいの順位はもっとあっていい。
幸椰は1本目にいいジャンプをしたい。
慧一、竹内、中村は残念ながら2本目に進めず。

日本チームは最終戦までこのメンバーでいく予定のようだ。

今回の舞台はヴィリンゲン。
ドイツ中部のヘッセン州にある。
ここのジャンプ台はヒルサイズ145mで「世界最大のラージヒル」。
現在の規格では、事実上、これより大きなラージヒルは造れないからだ。
その大きなジャンプ台に23,500人もの観客が詰めかけている様は壮観だ。

ここでは、2季前から「ヴィリンゲン5」という独自のシリーズをW杯と併催している。
これは、金曜の予選1本、土曜の本戦2本、日曜の本戦2本、計5本のジャンプの合計点で争う。
ちなみに、個人戦を土日で2戦行う場合、通常は土曜の本戦のための予選を金曜に行い、日曜は予選・本戦とも同日に行う。
そうすると、予選が各1本、本戦が各2本で、計6本になる。
ヴィリンゲン5では、日曜の本戦出場資格を、W杯総合ランク上位50名とすることで日曜の予選を無くし、ジャンプは計5本としている。

さて、「予選は金曜」と書いたが、実は今回は風が強くて金曜はキャンセル、土曜に予選・本戦を行うこととなった。

その予選のトップ10は、ライエ、クラフト、ザイツ(スロベニア)、陵侑、ガイガー、ペテル・プレフツ、シュリーレンツァウアー(以後シュリー)、ドメン・プレフツ(スロベニア)、ダニエル・フーバー(オーストリア)、ストッフとなっているが、ライエが2位のクラフトに9.3点と大きな差をつけている。
ライエは、W杯中盤になってかなり調子がよくなってきており、前戦の札幌では自身W杯過去最高タイの2位に入っている。
しかも、ここヴィリンゲンは彼の地元だ。

1本目。
1番スタートのイェラール(スロベニア)がいきなり135mを飛ぶ。
この後ずっと彼が1位をキープ。
ようやくイェラールをかわしたのが、21番スタートのヴォルネ(ポーランド)。
そして34番スタートのシュリーがヴォルネをかわす。
今季はやや復活の兆しのあるシュリーだが、このヴィリンゲンでは予選からいいジャンプをしている。

総合ランク上位の中では、フォーファンが138mと素晴らしいジャンプで首位に。
しかし好調ライエが139.5mでトップを奪う。
次いでノルウェーの若手リンヴィークが140mでこの時点でライエに次ぐ2位。
そしてストッフが139.5m、わずか0.8点差でライエを上回る。
クバツキはやや伸びずシュリーの下、ガイガーはフォーファンの下だ。
総合トップのクラフトはフォーファンと並び4位タイにつけた。

1本目が終ってストッフがトップ。
以下ライエ、リンヴィーク、クラフト及びフォーファン、ガイガー、ペテル・プレフツ、シュリー、クバツキ、ヴォルネと続く。
どの順位も大きな距離差、点差がなく、スリリングな展開だ。


2本目。
1本目24位のゾグラフスキー(ブルガリア)が137mでトップ。
今季は頑張っている印象。
次にトップに立ったのは潤志郎、139mと久しぶりにいいジャンプ。
すぐに幸椰が139.5mでトップ。
その幸椰をかわしたのが135mの陵侑。
この時点で日本勢が1~3位を独占。
このワン・ツー・スリーは陵侑の次のセメニッツが幸椰の上にきてすぐに崩れたが、その後も1位陵侑、3位幸椰、4位潤志郎の順位はしばらく変わらない。

そして残るは1本目上位10名。
ヴォルネは126.5m、クバツキは129.5mで1本目より順位を下げてしまう。
ようやく陵侑を上回ったのが134.5mのシュリー、陵侑との差はわずか0.9点だ。
次のペテル・プレフツは134.5m、シュリーにたった0.1点届かず、本人も苦笑い。
次いでガイガーが138mでシュリーを大きく上回りトップ。
フォーファンはガイガーに抜かれるが、クラフトは141mでガイガーをかわす。

残り3名。
リンヴィークが143mと大きく距離を伸ばして首位に立つ。
そしてライエ、なんとこの日最長の144.5m、飛型点も高くもちろんトップに。
W杯初優勝を地元で飾るのか、会場が大いに盛り上がる。
最後は強敵ストッフ、安定感は抜群だ。
そのストッフだったがもうひとつ伸ばせず137.5mで3位。
28歳のライエがW杯通算135戦目で嬉しい初優勝を故郷ヴィリンゲンで果たし会場は大騒ぎ。
非常に盛り上がった面白い試合だった。

さて、次は日曜日、と思ったら、早々に中止が決まった。
どうやら天気予報で、日曜はかなり荒れることが決定的で、選手を始め関係者や観客の安全のために、土曜のうちに翌日の試合中止が決まり、「ヴィリンゲン5」もこの日だけで終了。
というわけで、実質「ヴィリンゲン3」となってしまったが、その結果は以下の通り。

ヴィリンゲン5総合結果

優勝 398.0点 ライエ
2位 375.8点 クラフト 
3位 370.8点 リンヴィーク

予選・本戦ともに制したライエが文句なしの優勝。


W杯総合得点ランキング

1位 1113点 クラフト
2位 1045点 ガイガー
3位 940点 クバツキ
4位 936点 小林陵侑
5位 687点 リンヴィーク
6位 673点 ストッフ
7位 610点 ライエ
8位 539点 ペテル・プレフツ
9位 516点 タンデ(ノルウェー)
10位 487点 佐藤幸椰

表彰台こそ逃したものの、クラフトが着々と加点。
ジャンプ週間以来の表彰台となったリンヴィークが5位。
6戦連続5位以上と好調でこの試合初優勝したライエが7位に上昇。
上位10名の中で唯一今季優勝がないのが8位のプレフツ。
4季前に総合優勝したあと、ケガなどで苦しんで来たが、今季は安定して上位に顔を出している。
実績があるだけに、今後さらなる活躍もあり得る。

次週はタウプリッツ-バートミッテルンドルフ(オーストリア)での個人戦2連戦。
今季初めてのフライングヒルでの試合だ。



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燃焼豚

新聞記事は結果だけ。テレビ無し。世知辛い×6。
by 燃焼豚 (2020-02-16 16:00) 

enokorogusa

仕方ありません×7(^^;)
調子が悪いわけではないと思いますが・・・
by enokorogusa (2020-02-17 16:27) 

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