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北京五輪開幕 スキージャンプ展望 [スキージャンプ]

昨日、北京五輪の開会式があり、ジャンプは早くも今日、女子の個人ノーマルヒル決勝が行われる。
このブログではこれまでも男子しか取り上げてないので、申し訳ないが女子の話題は割愛。

その男子も、同じく今日、個人ノーマルヒル予選が行われる。
トレーニングラウンドの結果を見る限りでは65人が参加しているようなので、51位以下は予選落ちとなる。
※追記 予選参加は各国4人までとなっているので、実際の予選は53名で行われた。

今季のW杯の様子から、五輪の上位争いを予想してみよう。

まず、優勝争いの最有力は、W杯の総合優勝争いで現在トップのガイガー(ドイツ)と、僅か3点差で2位に付ける小林陵侑(土屋ホーム)の二人とみるのが普通だろう。

ガイガーは今季W杯4勝、勝利含む表彰台10度と安定感も申し分ない。
一方陵侑は、勝利数は7とガイガーを大きく上回る。
しかも、出場した試合では7位が一度あるほかは、全て5位以上とこちらも素晴らしい。
陵侑はスーツ規定違反による失格と新型コロナ陽性による欠場が合わせて3戦あり、それでいて総合優勝争いをしているのだから、凄いというほかない。

ちなみに直近のW杯は1月末に行われたヴィリンゲン(ドイツ)での2戦だが、1戦目は風が不安定で1本目だけで終了。
風に恵まれなかったガイガーはまさかの19位と沈み、1本目トップだった陵侑がそのまま優勝。
続く2戦目は逆にガイガーは2位表彰台、一方の陵侑は1本目に珍しく12位と大きく出遅れ、2本目に152mの大ジャンプで挽回したものの4位と、表彰台は逃す結果となり、両者痛み分けといったところだった。

この二人以外に優勝候補として自分が注目しているのは、現在総合4位のリンヴィーク(ノルウェー)だ。
2季前のジャンプ週間で彗星のごとく現れたリンヴィーク。
昨季は同僚のグランネルの大活躍の影に隠れてしまい、今季もW杯序盤はあまり見せ場がなかったが、第14戦以降は出場した4戦で3勝と調子はうなぎのぼりで、ガイガーや陵侑を上回る勢いだ。

他に、昨季の総合王者で現在3位につけるグランネルも表彰台争いに絡んできそうだ。
6位のアイゼンビヒラー(ドイツ)も一発がある。
今季W杯初勝利をあげた3人、ラニセク(スロベニア)、ヘール(オーストリア)、フーバー(同)はやや安定感に欠けるが、五輪は一発勝負なのであなどれない。

逆に、この10年ほど世界のトップクラスで活躍してきたポーランド勢は今季苦しんでいる。
五輪では3個の金メダルを持つストッフも、W杯では3位が一度あるものの、2本目に進めないこともしばしばあり、途中でW杯参戦を取りやめ自国での調整にあてていたほどだ。
そのストッフの総合20位というのが、ポーランド勢の最高位なのだから、非常に厳しい状況だ。
2季前にヘッドコーチが替ったことの影響があるのかどうかわからないが、現地ではコーチの交代(事実上の更迭)もしきりに噂されているとも聞く。

今大会のジャンプ台は、ほとんどの選手が初めて飛ぶ台なので、いかに早くジャンプ台の特徴を掴むか、というのも大事になりそうだ。

2月3日、4日と2回、各3本計6本のトレーニングラウンドが行われたが、その結果を見ると、必ずしも自分が挙げた選手達がいいジャンプをしたわけではないようだ。
ガイガーは20位、21位、22位、28位、42位、12位、陵侑も14位、5位、16位、6位、14位(6本目はスタートせず)と決してよいものではなかったように思われる。
むしろストッフや、W杯総合優勝2度の実力者クラフト(オーストリア)がいいジャンプをしている。

さて、決勝は明日。
楽しみにしよう。
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燃焼豚

小林選手を初めとして日本勢は大活躍でしたよね。
by 燃焼豚 (2022-03-15 10:04) 

enokorogusa

燃焼豚さん、ありがとうございます。
ジャンプはノーマルヒルは五輪あるあるで、銀・銅の選手はダークホースでした。
一方、ラージヒルは、好調のトップ3がそのまま表彰台に上がるという、ジャンプとしては珍しい?固い結果でした。
自分が推したリンヴィーク選手が金でしたので、自分としては予想が当たってちょっと嬉しかったり。
by enokorogusa (2022-03-18 18:46) 

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