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スキージャンプW杯2019/20 個人第16戦 ティティゼー-ノイシュタット大会 1月19日 [スキージャンプ]

1月19日
ドイツ ティティゼー-ノイシュタット大会(HS142)
W杯個人第16戦 


優勝 283.3点 クバツキ(ポーランド)
2位 283.0点 小林陵侑(土屋ホーム)
3位 271.6点 ザイツ(スロベニア)
4位 269.2点 ライエ(ドイツ)
5位 266.2点 ガイガー(ドイツ)
6位 264.3点 ラニセク(スロベニア)
7位 262.1点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)
8位 260.7点 ズィワ(ポーランド)
9位 259.9点 シュミット(ドイツ)
10位 259.5点 リンヴィーク(ノルウェー)

20位 243.7点 伊東大貴(雪印メグミルク)
23位 232.3点 小林潤志郎(雪印メグミルク)
28位 220.9点 佐藤慧一(雪印メグミルク)
30位 196.2点 中村直幹(東海大学札幌スキークラブ)

今週は予選から好調だった陵侑、昨日の3位に続いて2位。
優勝したクバツキとはわずか0.3点差、非常に惜しかった。
先週はちょっと心配したが、大丈夫だろう。
幸椰が7戦振りにトップ10入り。
ただ、1本目終わって3位だっただけに惜しかった。
2本目は幸椰の前後だけ、非常に風が悪かった。

伊東は今季の調子なら10位を狙いたい。
潤志郎と慧一は引き続き20位以内を。
中村は5戦振りのW杯ポイントゲットだ。続けてほしい。


ティティゼー-ノイシュタット2戦目。
昨日と打って変わって悪天候。
風も強くみぞれが降る中の試合となった。
特に風は強い向かい風が吹いたり吹かなかったりと、なかなか悩ましい状態。
特に1本目はスタートゲート設定が難しく、手探り状態な様子で、頻繁に上げ下げすることになった。
ちなみにこのジャンプ台のゲートファクターは、1段上げるとマイナス3.7点、逆に下げるとプラス3.7点が、選手の得点に加算される。

1本目。
スタートは7番ゲート。
前半の選手でいいジャンプをしたのは7番スタートのゾグラフスキー(ブルガリア)。
ブルガリアでジャンプ選手?と思うが、実は2011年のジュニア世界選手権ノーマルヒルの金メダリスト。
W杯でトップ10に入ったこともこれまで3度ある。
次いで15番スタートのアールト(フィンランド)がトップに。
21番スタートの慧一が137mを飛んだところでゲートが1段下がり6番ゲート。

ただ、風は難しい状況が続く。
27番スタートのコウデルカ(チェコ)は飛び終えたあと、明らかに不満顔で出て行く。
ちなみに以前に少しチェコについて書いたが、先日ヘッドコーチが交代したらしい。
シーズン中のヘッドコーチ交代というのは、やはりチームの危機感の現れだろう。
次に飛んだザイツが137mでトップに。

30番スタートのヘール(オーストリア)の番になって今度は2段上げて8番ゲート。
ところが32番スタートのドメン・プレフツ(スロベニア)がヒルサイズオーバーの143.5mを飛ぶと、わずか3人飛んだところで再びゲートが6番に2段下がる。

この後39番スタートの幸椰が143mを飛んで首位に。
これでゲートがまた1段下がり5番に。
ゲートの混乱はまだまだ続く。
43番スタートのアッシェンヴァルト(オーストリア)が139mを飛ぶと、次のタンデ(ノルウェー)の前にさらに1段下がり4番ゲート。

幸椰をかわしたのは47番スタートの絶好調男クバツキ。
143mとヒルサイズ超えのジャンプでトップに。
そして続く陵侑は、なんとヒルレコードに迫る147m!
だが、ウインドファクター(向かい風)が-15.8点で、同-5.8点のクバツキと丁度10点マイナスが大きく2位。

残りは二人だが、これでさらにゲートを3番に下げようと試みるも、ゲートがうまく嵌まってくれない。
結局そのまま4番ゲートで続行。
これでリズムに影響が出たか、クラフトは4位、ガイガーは8位となった。

結局1本目終わっての順位は、クバツキ、陵侑、幸椰、クラフト、ドメン・プレフツ、ズィワ、ザイツ、ガイガー、リンヴィーク、アッシェンヴァルト。
しかし、2位の陵侑と3位の幸椰の差は9.6点差あり、実質的には優勝争いはクバツキと陵侑に絞られた感じ。


2本目。
ゲートは5番。
2本目最初のジャンパー、ゾグラフスキーが、いきなりヒルサイズまで0.5mにせまる141.5m!
今日はゾグラフスキー目立ってるな。
慌てて?ゲートを1段下げて、4番に。1本目の最後と同じだ。
結局2本目はこのまま最後まで行くことになった。

その後トップはタンデ(ノルウェー)、ダニエル・フーバー(オーストリア)、シュリーレンツァウアー(オーストリア)と替わった後、ライエが140.5mを飛ぶ。
ライエは「ティティゼー-ノイシュタット5」で3位につけていたので、これはいいジャンプになった。

総合トップのガイガーは、2本目を飛び終わった時点でライエに次ぐ2位。
ライエを上回ったのが1本目7位のザイツ。
ところが、この後、1本目6位のズィワから3位の幸椰までの間だけ、風の状況が非常に悪くなってしまった。
計測上は向かい風なのだが、おそらく下向きに吹いている様子。
スキー板が「たたかれる」という状態だろう、全く距離が出ない。
ズィワ、クラフト、幸椰といった面々が皆130mに届かない。
一番の被害者はドメン・プレフツで、踏み切り直後からどんどん落ちていき、K点125mに遠く届かない113mという有様だ。
これで27位まで下がってしまった。
1本目5位で久しぶりの表彰台の可能性もあっただけに悔しかっただろう。

残りは2人。
まず陵侑だが、条件は多少良化したようで、134m、ザイツに大きく差をつけてトップに立つ。
着地は綺麗にテレマークが入ったように見えたので、19.0点以上出るだろうと思ったが、18.5点が3人もいた。
最後のクバツキ、条件は変わらないようだ。距離は133.5m、距離だけで言えば陵侑との勝負は全くわからない。
あとは飛型点とウインドファクター。
着地はお尻がちょっと下がったように見えたので18.0点かな?と思ったが、18.5点が2人、19.0点も1人いた。
そして得点が出そろう。
なんと0.3点差でクバツキが優勝!
ジャッジが1人0.5点違っていたら陵侑が勝っていた、う~ん、惜しい!
今日は完全に2人の対決だった。
これでクバツキは陵侑に並ぶ今季最多タイ3勝目、通算4勝目。
開幕時に、今季は総合優勝争いに加わるかも、と自分が予想したザイツがようやく今季初表彰台。


ティティゼー-ノイシュタット5総合ランキング

1位 709.9点 小林陵侑
2位 704.5点 クバツキ
3位 686.4点 ライエ
4位 676.3点 クラフト
5位 664.5点 ガイガー

今季が初の試みとなった「ティティゼー-ノイシュタット5」。
予選でクバツキに13.0点差をつけた陵侑が、2連勝のクバツキの猛追をかわして初代王者に。


W杯総合得点ランキング

1位 886点 ガイガー
2位 803点 クラフト
3位 795点 小林陵侑
4位 764点 クバツキ
5位 545点 リンヴィーク
6位 474点 ストッフ
7位 447点 タンデ
8位 414点 アッシェンヴァルト
9位 395点 ペテル・プレフツ(スロベニア)
9位 395点 フォーファン

この週末でガイガーは67点、クラフトは104点、陵侑は140点、クバツキが200点追加。
4位までが大分詰まった。
クバツキは8戦連続の表彰台と、飛ぶ鳥を落とす勢い。
ジャンプ週間で2勝を挙げたリンヴィークはややブレーキ。
この日で個人戦はちょうど半分の15戦が終わった。
今季は久しぶりに混戦模様。
クバツキまでの4名が少し抜け出し、この4名が今のところ総合優勝の候補だといえる。


次戦はポーランドのザコパネ。
団体戦と個人戦が各1戦行われる。
ザコパネは観客の盛り上がりが凄い。
今季はクバツキが好調なので、さらに盛り上がるだろう。
日本は団体戦で表彰台を狙いたい。
もちろん個人戦も、陵侑を筆頭に、好成績を期待したい。



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コメント 2

燃焼豚

新聞記事はかなり詳しく載せていた。テレビは少しだけ。表彰台に上がるとマスコミの態度が変わる。×2
by 燃焼豚 (2020-01-25 19:59) 

enokorogusa

ほう、優勝しなくても詳しかったですか。
態度が変わるのは仕方ありません(^^;)×2?
by enokorogusa (2020-01-26 17:37) 

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