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スキージャンプW杯2019/20 個人第13戦 ヴァル・ディ・フィエメ大会 1月11日 [スキージャンプ]

1月11日
イタリア ヴァル・ディ・フィエメ大会(HS104)
W杯個人第13戦 


優勝 294.6点 ガイガー(ドイツ)
2位 286.9点 クラフト(オーストリア)
3位 279.9点 クバツキ(ポーランド)  

11位 268.5点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)
12位 266.0点 伊東大貴(雪印メグミルク)
26位 250.5点 小林陵侑(土屋ホーム)
30位 241.4点 佐藤慧一(雪印メグミルク)
34位 121.9点 中村直幹(東海大学札幌スキークラブ)
35位 121.7点 小林潤志郎(雪印メグミルク)

陵侑が2本とも精彩を欠くジャンプでなんと26位に沈んだ。
陵侑が26位以下というのは昨季はもちろん一度もなく、一昨季の1月以来2年ぶりのことだ。
ジャンプ週間の途中からどうもリズムがよくない。心配だ。
幸椰と伊東は健闘した。
慧一は何とか2本目へ進出。
中村、潤志郎は2本目へ進めず。

ジャンプ週間が終わっても、すぐにW杯は通常運転・・・
と思ったら、今回はノーマルヒルでの開催だ。
1998/99シーズンまでは、まだW杯でも年に数戦組み込まれていたが、21世紀に入ってからはほとんど開催がない。
直近の開催は2016年2月、その前は2015年3月、さらにその前は2013年12月・・・といった具合で、男子のW杯でノーマルヒルを使用するのは4季振りだ。

見応えという点から見ると、どうしてもノーマルヒルはラージヒルに劣ってしまう。
おそらくそれがいちばんの理由で使われなくなっていったのだと思う。
ただ、4年に一度の五輪や2年に一度の世界選手権では採用されている。
逆に言うと、ノーマルヒルでの格の高いジャンプの試合が4年間でたった3度しかないということになり、各ジャンプ台でノーマルヒルの整備・維持が大きな課題となってきていたのではないだろうか(実際、白馬のジャンプ台では、ノーマルヒルは現在の国際規格を満たしておらず、大会を開くことができない)。

ノルディック複合ではW杯などで使用しているものの、それだけではジャンプ台の維持は難しく、そこで期待されているのが女子ジャンプかもしれない。
競技の裾野を広げて女子にも活躍の場を、というのはもちろん嘘では無いが、ノーマルヒルの活用という面もあると思う。
とはいえ、この数年、女子ジャンプW杯でもラージヒルを使う割合が高くなってきており、今後どうなるかはわからない。


さて、試合に戻ろう。
この日はやや強めの追い風ではあるが、変化は少なく、一定しているようだ。

1本目。
29番スタートのシュミット(ドイツ)がヒルサイズ越え、ヒルレコードに0.5mと迫る107mと大きなジャンプ。
ここでスタートゲートが2段下がる。
そのままシュミットがトップをキープ、43番スタートのストッフ(ポーランド)がようやくシュミットをかわす。

残り5人。
まずはジャンプ週間総合優勝のクバツキ。
しかし追い風が強まり98.5mと距離を伸ばせず、この時点で6位。
次はジャンプ週間の活躍で周囲を驚かせたリンヴィーク(ノルウェー)。
・・・のはずだったが、なんとスーツ規定違反で失格。
どの選手もギリギリを攻めているためとはいえ、残念。

次いでクラフト、わずか0.3点ストッフを上回りトップへ。
それをガイガーがさらに上回る。
そして最後はW杯総合トップの陵侑。
しかし、見ているこちらがびっくりするほど距離が伸びない。
94.5mでなんと26位。どうしたのか。

1本目を終わっての順位は、ガイガー、クラフト、ストッフ、シュミット、ズィワ(ポーランド)、ドメン・プレフツ(スロベニア)、ロク(スロベニア)クバツキ、ラニセク(スロベニア)、ライエ(ドイツ)となった。
残念だが日本勢が一人もいないのは久しぶりだ。


2本目。
1本目まさかの26位だった陵侑が、5人目のジャンパーとして早くも登場。
ここは大きなジャンプで少しでも挽回したいところ。
しかし99m、2本目だけでも25位と伸びず、この日は残念な結果に。

トップはタンデ(ノルウェー)、ペテル・プレフツ(スロベニア)ダニエル・フーバー(オーストリア)、コウデルカ(チェコ)、伊東、幸椰、フォーファン(ノルウェー)、パシュケ(ドイツ)、ライエ(ドイツ)とめまぐるしくチェンジしていく。
そして1本目8位のクバツキが2本目最長の104mの大ジャンプでトップに。
1本目は不運だったが、やはり好調さを持続している。
1本目3位のストッフもクバツキをかわせず、残り2人。

まずクラフトが103mと伸ばしトップに。
しかし、最後のガイガーが103.5mとこれまた大きなジャンプ。
今季好調ながらこれまで優勝がなかったガイガーがついに今季初優勝。
1本目、2本目ともにその回トップで、2位クラフトに7.7点差をつける完勝だった。


W杯総合得点ランキング

1位 719点 ガイガー
2位 649点 小林陵侑
3位 619点 クラフト
4位 504点 クバツキ
5位 469点 リンヴィーク
6位 385点 ストッフ
7位 382点 タンデ
8位 364点 アッシェンヴァルト(オーストリア)
9位 337点 ペテル・プレフツ
10位 285点 フォーファン

陵侑がまさかの26位で5点しか獲得できず、優勝して100点追加のガイガーが自身初の総合トップに。
陵侑との差も70点と大きい。
大きく崩れないクラフトが陵侑に迫る。
5戦連続表彰台のクバツキが失格のリンヴィークを抜いて4位へ上がってきた。

今日も引き続きヴァル・ディ・フィエメのノーマルヒルでの試合だ。



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コメント 2

燃焼豚

新聞記事は結果だけ。テレビはなし。世知辛い×2。
by 燃焼豚 (2020-01-18 19:32) 

enokorogusa

仕方ありません×2(^^;)
by enokorogusa (2020-01-18 20:32) 

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