懐かしマンガ その３ 『空色みーな』 ※ネタバレ注意 [コミック]
桂木美那・・・通称・みーな、13歳。
青い瞳と赤い髪、長い足と大きめのバスト・・・
みーなは今、とっても気になる女の子。
いつも元気いっぱいだけど、まだまだ色気より食い気が先行しちゃうのだ！！
～『空色みーな』少年ビッグコミックス第１巻折り返しより
というわけで、今回取り上げる作品はコレ。
『空色みーな』（作／北崎拓） 連載『少年ビッグコミック』1985年16号 - 1987年6号
ところで、このブログで取り上げるコミックの順序に何か意味があるかというと全くない。
思い浮かぶままに書いているだけだ。
だが、まるで意図してなかったのだが、振り返ると、メジャーな作品ばかりだったように思う。
で、今回はなぜか久しぶりに再読したくなって、本棚から引っ張り出してきたこの作品。
これまでの作品と比較すると、知名度ではかなり低いんじゃないだろうか。
おそらく北崎拓の初めての本格連載作品だと思う。
掲載誌も微妙な、今はなき『少年ビッグコミック』。
『エリア88』や『みゆき』などが掲載されていた、どちらかというと、少年誌というより青年誌っぽい雰囲気の雑誌だと自分は思っていた。
ちなみに細野不二彦の『東京探偵団』もだいたい同じ頃に連載していたんじゃないだろうか。
残念ながらこちらは全くと言っていいほど覚えがないが。
そんな雑誌に連載されていたこの作品だが、じゃあ、こっちはよく覚えていたのかというと実はそうでもない。
ただ、連載初回の場面だけはなんとなく覚えていて、ずっと頭に引っかかっていた。
それが、高校生の時、通学路に近い古本屋で見つけて、無性に読みたくなり、コミックス全５巻をまとめ買いしたものが、今手もとにあるものだ。
ちなみにこの古本屋は高校時代、かなりお世話になった。
今回再読して気づいたのだが、奥付を見ると、５巻すべて初版第１刷だった。
よっぽど好きな人が買ったんだな、でも売っちゃったんだな。
まあ、そのおかげで自分が手に入れることができたので感謝。
・・・まさか重版どころか２刷もなかったとかいうんじゃないよね？
それと、もうひとつ。
連載開始時期は自分はまだ小学生のときだと思っていたが、実は中学１年だったこと。
まさにみーなと同い年だ。
そんな風には思ってなかった。
中身はラブコメあり、ブラコンあり、シスコンあり、親戚コン（なんだそりゃ）あり。
みーなが幼い時に両親は死亡、年の離れた兄に育てられる。
（その兄は、みーなが通う中学校の教師）
そのためか、それぞれ、ブラコン、シスコン気味。
お互いに異性の影が見えると心安からず。
兄の結婚話に動揺するみーな、みーなの友達関係にいちいち口を出す兄。
一方、身長171cmのみーなの幼馴染の男子、任（たもつ）はクラス一のちび。
ケンカするほど仲がいい、を地でいく関係。
どちらかというと任の方がみーなに異性を感じて悩むことが多い。
そんな二人だが、中盤以降はお互い意識することも。
任が、クラスの女子のパンツが見えそうだと体をのり出したところへ立ち塞がるみーな。
任は勢いでみーなの胸に顔をうずめるかたちに。
みーなが「ヘンタイ」と任をなぐる。
それがきっかけでクラスの女子と男子が大ゲンカ。
「もとはといえばてめェがオレをなぐったからじゃねエか！」
「あんたがあたしにエッチなことをしたからじゃない！」
「おまえがオレの目の前通ったからだろ！」
「あんたがほかの女のコみてたからよ！」
「オレが誰みてようがおまえには・・・」
ここにいたって任は赤面、みーなもぷいっと。
またあるとき、任が自分の家が引っ越すことになったと思い込んで、最後くらいはケンカ以外の思い出をつくろうと頑張るが、何も知らないみーなにはそれが通じない。
さすがに怒った任に引っ越しの件を告げられ、ショックを受けるみーな。
「あんたはいつもあたしの横にいて・・・あたしはいつもあんたの横にいるんだもん・・・」
任を背中から抱きしめ（もちろん背の高いみーなの方が上からかぶさるように）、涙が止まらない。
年をとってもずっとケンカしてると思ってたと泣くみーな。
このエピソードの前半に張ってある伏線も、ラブコメ脳に侵された自分にはたまらなかったりする。
そんなこんなで、ありがちだがなかなか王道なラブコメが見られてよいのだ。
雰囲気も、基本、健康的でとても明るいみーなの性格がそのまま作品に反映されて、読んでて鬱的になることがない。
これだけさわやかなラブコメというのは、なかなかありそうでないのでは？と思ったりする。
北崎拓といえば、後に『週刊少年サンデー』で結構ドロドロな三角関係を描いたりしているが、『空色みーな』のような、あかるいすっきりとした話を描いてた方がよかったんじゃないかなぁ。
などと、今作を読んで勝手に思ったりした。
青い瞳と赤い髪、長い足と大きめのバスト・・・
みーなは今、とっても気になる女の子。
いつも元気いっぱいだけど、まだまだ色気より食い気が先行しちゃうのだ！！
～『空色みーな』少年ビッグコミックス第１巻折り返しより
というわけで、今回取り上げる作品はコレ。
『空色みーな』（作／北崎拓） 連載『少年ビッグコミック』1985年16号 - 1987年6号
ところで、このブログで取り上げるコミックの順序に何か意味があるかというと全くない。
思い浮かぶままに書いているだけだ。
だが、まるで意図してなかったのだが、振り返ると、メジャーな作品ばかりだったように思う。
で、今回はなぜか久しぶりに再読したくなって、本棚から引っ張り出してきたこの作品。
これまでの作品と比較すると、知名度ではかなり低いんじゃないだろうか。
おそらく北崎拓の初めての本格連載作品だと思う。
掲載誌も微妙な、今はなき『少年ビッグコミック』。
『エリア88』や『みゆき』などが掲載されていた、どちらかというと、少年誌というより青年誌っぽい雰囲気の雑誌だと自分は思っていた。
ちなみに細野不二彦の『東京探偵団』もだいたい同じ頃に連載していたんじゃないだろうか。
残念ながらこちらは全くと言っていいほど覚えがないが。
そんな雑誌に連載されていたこの作品だが、じゃあ、こっちはよく覚えていたのかというと実はそうでもない。
ただ、連載初回の場面だけはなんとなく覚えていて、ずっと頭に引っかかっていた。
それが、高校生の時、通学路に近い古本屋で見つけて、無性に読みたくなり、コミックス全５巻をまとめ買いしたものが、今手もとにあるものだ。
ちなみにこの古本屋は高校時代、かなりお世話になった。
今回再読して気づいたのだが、奥付を見ると、５巻すべて初版第１刷だった。
よっぽど好きな人が買ったんだな、でも売っちゃったんだな。
まあ、そのおかげで自分が手に入れることができたので感謝。
・・・まさか重版どころか２刷もなかったとかいうんじゃないよね？
それと、もうひとつ。
連載開始時期は自分はまだ小学生のときだと思っていたが、実は中学１年だったこと。
まさにみーなと同い年だ。
そんな風には思ってなかった。
中身はラブコメあり、ブラコンあり、シスコンあり、親戚コン（なんだそりゃ）あり。
みーなが幼い時に両親は死亡、年の離れた兄に育てられる。
（その兄は、みーなが通う中学校の教師）
そのためか、それぞれ、ブラコン、シスコン気味。
お互いに異性の影が見えると心安からず。
兄の結婚話に動揺するみーな、みーなの友達関係にいちいち口を出す兄。
一方、身長171cmのみーなの幼馴染の男子、任（たもつ）はクラス一のちび。
ケンカするほど仲がいい、を地でいく関係。
どちらかというと任の方がみーなに異性を感じて悩むことが多い。
そんな二人だが、中盤以降はお互い意識することも。
任が、クラスの女子のパンツが見えそうだと体をのり出したところへ立ち塞がるみーな。
任は勢いでみーなの胸に顔をうずめるかたちに。
みーなが「ヘンタイ」と任をなぐる。
それがきっかけでクラスの女子と男子が大ゲンカ。
「もとはといえばてめェがオレをなぐったからじゃねエか！」
「あんたがあたしにエッチなことをしたからじゃない！」
「おまえがオレの目の前通ったからだろ！」
「あんたがほかの女のコみてたからよ！」
「オレが誰みてようがおまえには・・・」
ここにいたって任は赤面、みーなもぷいっと。
またあるとき、任が自分の家が引っ越すことになったと思い込んで、最後くらいはケンカ以外の思い出をつくろうと頑張るが、何も知らないみーなにはそれが通じない。
さすがに怒った任に引っ越しの件を告げられ、ショックを受けるみーな。
「あんたはいつもあたしの横にいて・・・あたしはいつもあんたの横にいるんだもん・・・」
任を背中から抱きしめ（もちろん背の高いみーなの方が上からかぶさるように）、涙が止まらない。
年をとってもずっとケンカしてると思ってたと泣くみーな。
このエピソードの前半に張ってある伏線も、ラブコメ脳に侵された自分にはたまらなかったりする。
そんなこんなで、ありがちだがなかなか王道なラブコメが見られてよいのだ。
雰囲気も、基本、健康的でとても明るいみーなの性格がそのまま作品に反映されて、読んでて鬱的になることがない。
これだけさわやかなラブコメというのは、なかなかありそうでないのでは？と思ったりする。
北崎拓といえば、後に『週刊少年サンデー』で結構ドロドロな三角関係を描いたりしているが、『空色みーな』のような、あかるいすっきりとした話を描いてた方がよかったんじゃないかなぁ。
などと、今作を読んで勝手に思ったりした。
北崎拓は知ってますし少年ビッグコミックも買ってたけど、
この作品、名前を聞いたことある程度ゆえ画像検索したら、
全くの初見で、この頃は同誌を買わなくなってたからか(..)
北崎拓は同誌の後身のヤングサンデーではエロ系に(^_^;)
その作品に恋愛要素が濃いところは一貫してますけど^_^;
by middrinn (2018-10-14 19:36)
このマイナーと言っていい作品をあえて持ってくるセンスがすごいですな。思春期というよりも心が優しいの少年少女のラブコメといった感じのマンガでした。
by 燃焼豚 (2018-10-14 20:02)
middrinnさんが初見とは。
ヤンサンでそっち系描いてたのは、言われてみればそうだったような(^^;)
北崎拓は『かってに改造』で久米田康治に結構ネタにされてましたね。
by enokorogusa (2018-10-14 20:29)
燃焼豚さんのおっしゃるとおりで、本当に悪い人は出てこない、心が温まる作品ですね。
by enokorogusa (2018-10-14 20:34)