SSブログ

ダーティペア第20話『追憶のブルースは殺しのBGM』A あらすじと感想 [ダーティペア]

噴火する火山地帯を物憂げに眺める二人、ケイの手首にはちぎれた手錠。
殺し屋ブルースの消息がWWWAに入ったというナレーション。

エレノアシティ。
二人のマンション。
シャワーを浴びるユリ。大事なところは見えない(笑)。
でも、TVシリーズで3回あるユリのシャワーシーンの中ではいちばん好きだ。
って、何真面目に語ってんだ。キモイなあ。

ケイはグーリーから送られた手錠を持っている。
シャワーを終えて部屋に戻ってくるユリ。
「なんだったの?おやじさんのプレゼントって」
「新開発のプレスレット」
「手錠じゃない」
「そう!カギは本部に。犯人がこれを切って逃げると1分後にドカン」
「でも、相手が二枚目ならいいじゃない?」
「それがなんと今回のお相手はオジサン。しかもかなりの強面よ」

目的地の惑星サラディーンへ飛ぶラブリーエンジェル。
ケイは目的のホテルの管制を呼び出す。
ホテルは火山帯の中に建っている。
しかし実際に着陸を許可されたのはホテルを離れた火山帯の中。
「ったく頭にくるよ。うちらが疫病神だって?誰のために来てやってると思ってんの!」
「どこがお客の不安を誘うのよ」
舞台はまだ未開発の惑星、到着したが現地の管制に怖がられて着陸をさせてもらえない、疫病神扱い、二人が来ると人々の不安を誘うと言われる、といったことが原作っぽい雰囲気でおもしろい。

遠くにホテルを眺めて途方に暮れる二人。
そこへ通りがかったのはステゴザウルスに似た動物で荷物を運んでいた気のいいおじさん。
二人は渡りに船と乗せてもらう。
「あんたらも何かい?ミスクリーミーギャルコンテストに出るんじゃろ」
「?」な二人に看板を見せるおじさん。
「あんたらなら1等賞間違いねぇ」
すかさずユリがいたずらっぽく返す。
「ね、どっちが?」
そりゃ言わねえほうがいいだろうとうまくごまかすおじさんだった。
二人もお互いに苦笑い。

するといわゆる暴走族的な集団がやってきて二人の乗るステゴザウルス(仮)を取り囲んでくる。
ケイとユリの二人を見て「女が二人もいる」と騒ぎ出す。
もちろん二人は相手にしない。
「どこにでもいるのよね、ああいうの」
「この星もわりと豊かなんだ」
「おあいにく!」
「あたしたちこっちが気にいってんの!」
メルポットのコンテストに出るんなら俺たちと仲良くしておいた方がいいとのたまう族たち。
メルポットとはどうやらさっきの看板に写っていたコンテストの主催者のおっさんらしい。
「お子様のくせにナマ言うんじゃないよ!」
「シッシッ」
相手にしない二人。
すると族のリーダーが出てきてまた会おうぜと言い残して去っていく。
「何あれ」
「お呼びじゃない!」

街までやってきた二人。
情報収集のために飲み屋へ。
カウンターに陣取りバーテンダーに訊くがつれない返事。
そこへやってきたのはさっきの族。
いっしょに飲もうぜと後ろから二人に声をかける。
いや~知らないというのは怖いね~。
二人がダーティペア、もといラブリーエンジェルと知ったらとても怖くて声をかけられないだろうに。
「お呼びじゃないのに」
「消えて!お酒がまずくなる」
二人に軽くあしらわれ激高する男をおさえてしゃしゃり出てきたのは族のリーダー。
「俺はデュラン・ジュニア。この街を取り仕切っている。いっしょに飲もうぜ」
いい加減めんどくさくなってきたケイ。
「ジュニアってことは親のすねかじって突っ張ってるやつ。あいにく成長のとまった男に興味は無いね」
これまで余裕を見せてきたジュニアもこの言葉でキレる。
さらに追い打ちをかけるケイ、前を向いたままグラスの中身をジュニアへぶっかける。
酒場は糸を張りつめたような緊張感に包まれる。
ぶっ殺してやるとさらにキレるジュニアに向かって振り返るケイ。
いよいよ一触即発の雰囲気にも悠々とユリは「あ~あ」といった感じでもったいないとグラスに口をつける。

族とケイのケンカがついに始まる。
我関せずのユリだったが、背後から飛んでくるチェーンを避けると振り返りパンチ!
吹っ飛ぶ族。
やっぱカッコイイよユリ。
ケイもギッタバッタと族をのしていく。
もう酒場は大混乱、誰が味方で誰が敵かわからないほど、フロア中でケンカが始まってしまった。
酒場でいきなり大ゲンカというのも原作ぽくて面白い。
ユリも族を投げ飛ばしたり、ハイキックを決めたりと、ケイに負けず劣らずの大立ち回り。
やっぱアクションシーンはいいよね。
コスチュームでのアクションシーンは、今回がTVシリーズの中で一番長いんじゃないかな。

ついにはナイフを取り出してケイに襲い掛かったが投げ飛ばされてしまったジュニア。
通信機で仲間を呼び出す。
それを見逃さなかったのは、これまでカウンターにいてケンカに加わっていなかったアーミー柄キャップの男。
「仲間を呼んだぞ。逃げろ」
まだやる気満々のケイの腕をつかむと軽々とケイを外へ放り投げる。
びっくりするユリにも声をかけ、外へと走り出す。
あわててユリも続く。
「この場合この人頼っちゃうってみたいね」
二人は男のエアバイクにつかまり走り出す。

族のエアバイクの集団から逃げる3人。
ケイは余裕をかましていたが、何とヘリコプターが出現。
ヘリが砲身を向けたのを見てすかさず自分の銃を構えようとするケイ。
しかし、それより早く男が左手を伸ばすと腕の中から銃が飛び出し発砲!
ヘリは炎の塊となって墜落。
一瞬茫然とする二人。
ケイが思い出したように手錠をかける。
そう、二人を助けたのは今回の逮捕相手、左腕に銃を仕込んだ男、殺し屋ブルースだったのだ。

二人はブルースを連れて郊外のモーテルへ。
銃を突きつけ尋問する二人
「あんたは自分の首を狙ってたあたしたちを助けたって訳よ。ツイてなかったわね」
「どっちが狙いだったの?答えによってはズドンよ」
「あのね、言っとくけどこの手錠は本部まで行かなければ外れないの。殺し屋なんて古臭い職業からそろそろ脚を洗ったら?」
しかし男はひるむ様子もない。
それどころか腕から例の銃を出してケイに向ける。
ユリが反応するが
「やめとけ!あんたが撃った時には、仲間の可愛い顔が吹っ飛ぶぞ」
と逆に二人に詰め寄る。
一気に緊張に包まれる。
(私は死んでもユリは助かる。条件は五分五分)
(ケイはグチャグチャ。でも私は助かる。こっちが有利よ)
ってユリ、なんてヒドイことを(笑)
しかし、このシリアスな場面でこんなモノローグを言わせるとは。
なかなか面白い脚本だなぁ。

トリガーに掛けた指に力を入れるユリ。
だが結局この勝負はブルースの勝ち。
ユリは「負けた」と銃を持った腕を下げる。
ケイも緊張から解き放たれ、ブルースも銃を格納する。
しかし手錠をはずせば爆発だ。
ブルースはとことん自分に付き合ってもらうと宣言。
「何?あんたの殺しに付き合えっていうの?」
もちろんケイはとんでもないと嫌がる。
しかし終わればWWWAでもなんでも付き合ってやるとブルースの意思は動かない。
「あは、よかったわね、お相手ができて。」
「あに言ってんのよ!」
「あはは、いいじゃないの、とにかく本部に連れて帰ればビジネスは終わるんだから」
ユリは気楽なもんだ。

と思ったら、ここでユリの表情と口調が一変、シリアスモードに。
「で、ターゲットは?」
う~ん、やっぱり島津冴子のシリアス低め声は最高だなあ。
ブルースはすかさずナイフを取り出して壁に向けて投げる。
そこには例のクリーミーギャルコンテストのポスター、ナイフはその主催者であるメルポットの胸に突き刺さっていた。
これが最後の仕事だとブルース。
「どうもワケアリね」
またまたユリのこの声、何度聞いてもいいなあ。
ブルースは懐から音楽プレーヤーを取り出すと悲しげな曲が流れる。

ここでアイキャッチ。


さて、久しぶりのダーティペアレビュー。
ボリュームたっぷりになってしまった。
お気に入りのエピソードだからか?
好きなシーンが多くて削れない(泣)
ユリのセリフもおもしろいものが多いし、何と言っても、自分の好きな島津冴子の低めのシリアスボイスが幾度も聞けてこれは嬉しい。
Aパートでこの調子では、Bパートも書くのたいへんかも・・・
でも、好きな話だから頑張ろっと。



nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1

コメント 2

燃焼豚

今回の話はハードボイルド回。多分、ダーティペアでは一番相性が合いにくい話であると思うので、ケイとユリが浮いたり、逆に雰囲気が壊れたりしないようなしっかりとした作りで私も好きです。あの恐竜の荷馬車シーンを見たとき、ユリとケイが妙に馴染んでて受けました。
by 燃焼豚 (2018-07-01 16:31) 

enokorogusa

>燃焼豚さん
TVシリーズの中ではかなり「濃い」お話だったように思います。
30分番組でよくおさめたな、と。

恐竜荷馬車、いいですよね。
なんか二人に似合ってて。
by enokorogusa (2018-07-01 18:18) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。