SSブログ

2018年3月9日~10日 スピードスケート世界オールラウンド選手権 髙木美帆が優勝 日本人初の快挙 [ウインタースポーツ]

もうだいぶ前の話になってしまったが、記事にしておかなければならないだろう。
髙木美帆が、日本人初の快挙、世界オールラウンド世界選手権の総合優勝を達成した。

この競技は、女子の場合初日に500mと3000m、2日目に1500mと5000mと滑り、その総合成績で優劣を決める大会だ。
基本は500mのタイムに換算する。
例えば1500mならタイムを3分の1に、5000mなら10分の1に換算して、総合ポイントの一番小さい選手が優勝となる。

とはいえ、種目からもわかるとおり、スプリンターはまず勝てないので出場しない。
(そのかわりスプリント選手権がある)
中長距離を得意とする選手が優勝を争うのが普通だ。
まあその中でも比較的短めの距離を得意とする選手と、長めの距離を得意とする選手がいるので、その争いがおもしろい。

日本のスケートはどちらかというとこれまでは短距離でおおく実績をあげていて、中長距離はあまり得意な距離ではなかった。
そのため、男子の白幡圭史が銀メダルを獲得したことがあるのが、この大会でのこれまでの目立った成績だった。
いや、これも凄いことなのだが、大きく報道されてはなかった。

さて、今大会でカギになったのが、最初の500mで髙木が大きくリードしたことだ。
ピョンチャン五輪の1000mで銅メダルを獲得したように、髙木は短めの距離もかなりの好タイムで滑ることができる。
500mの1秒差は5000mでは10秒差に換算される。
今回銀のブストに500mで1秒80の大差をつけた。
これは5000mでは18秒の大差だ。

3000mと1500mでは互いに1位と2位を分け合って、最後の種目の5000mは最終組で同走することになった。
この最終組でブストと同走となったのも髙木に有利に働いた。
前組までの選手で高木をおびやかす選手はいなくなり、髙木はこれまでの貯金を十分に使って、ブストから大きく遅れなければ優勝という状況だった。
結果髙木は、ブストをうまくペースメーカーとして使い、遅れることわずか3秒07差で5000mを滑り終え、見事に総合優勝を果たしたのだ。

これは本当にすごいことだ。
自分はずっと、このタイトルは日本選手には縁のないものと思っていた。
そんな自分の「常識」が間違っていたことがこれで証明された。
髙木美帆というスケーターは、これまで自分が思っていたよりもずっとスケールの大きな選手だった。
おめでとう、髙木美帆。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。