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女子団体で日本優勝! 2017年12月16日のW杯感想 男子・女子ジャンプ [スキージャンプ]

この間何度か触れてきた女子ジャンプの競技としての成熟。
それを表すように、女子団体がW杯史上初めて行われた。

会場はドイツのヒンターツァルテン。
あまり聞いたことのないジャンプ台だが、ヒルサイズは108mと、ノーマルヒルでは最大級を誇る。
最初に映像で見たときにラージヒルの大きさに見えたくらいだ。
それにしても、ドイツは本当に多くのジャンプ台がある。
スキージャンプの人気が日本とはだいぶ違うのだろうが、うらやましいことだ。


これまでは、男女2人ずつの団体が世界選手権で行われてきたことはあるが、世界レベルの大会で女子だけの団体戦はこれが初めてだ。
W杯出場できるレベルの人数がある程度揃わないと、団体戦はできない。
実際のところ今回の団体戦も「試みた」といってもいいかもしれない。
下位チームの選手の中にはW杯ポイントを取ったことのない選手も多く、まだまだこれからといえる。

4人揃えられる国と言えば、日本、ドイツ、オーストリア、ロシア、スロベニア、フランスといったところか。
特に優勝争いに限れば、日本とドイツの一騎打ちとなるだろう。
最近の調子で言えば、ドイツの方が優位と思える。

日本は1人目に伊藤有希を持ってきた。
これは男子でも最近あることだが、チームで2番手の選手を1人目に持ってきて、勢いをつける、という戦法だ。
ドイツもカリーナ・フォークトを1人目にもってきた。

果たして、伊藤は期待に応えて、104m、105mと2本揃えて、2回とも1人目グループ内で1位となり、勢いをつけた。
そして、今回頑張ったのは岩淵香里だ、2人目グループに入った岩淵は、100m、104.5mと1本目2位、2本目1位と、2人目グループ内で好成績をおさめた。
3人目勢藤優花も距離こそ伸びなかったものの、2本ともグループ内2位と踏ん張った。
4人目の髙梨は、さすがに今季絶好調の2人、ドイツのカタリナ・アルトハウス、ノルウェーのマーレン・ルンビュの後塵を拝したが、そつなくまとめた。

結果、見事に女子団体初代女王の座には日本が座ることとなった。
2位にロシア、3位にフランスが入り、この歴史的大会の表彰台を飾った。
ただ、これには但し書きが必要だろう。
というのも、1本目、3人目のドイツのシュフェニア・ヴュルトが着地後に転倒して、2本目のジャンプを飛ぶことができなかったからだ。

それでもドイツは3位のフランスとの差がわずか9.9ポイント差しかなく、転倒がなければ表彰台は確実だった。
それだけでなく、日本との差も119.5ポイントで、ヴュルトが転倒せずに飛んでいれば、日本の優勝もなかった可能性が高い。
まあ、「たられば」の話ではあるが・・・

しかし、日本の選手が上記4人でほぼ固定されてしまっているのに対し、ドイツは着々と強化を進めてきており、今や日本を超える選手層の厚さが感じられる。
日本も若い10代の選手の台頭を期待したい。

さて、一方の男子であるが、こちらは日本勢はなかなか厳しい結果となった。
会場はスイスのエンゲルベルク。
今回も先週ほどではないが、天候に悩まされた大会となった。

日本で今いちばん調子のいい小林潤志郎が、1本目2位タイにつけたが、2本目は距離を伸ばせず、7位。
竹内拓が20位。
2本目に進めたのはこの二人だけ。
葛西紀明は条件にも恵まれず、42位で2本目にすすめなかった。

そして、今季また新しい優勝者が誕生した。
ノルウェーのアンデシュ・ファンネメルが2016年1月の札幌大会以来のW杯勝利を挙げた。
2位にドイツのリヒャルト・フライターク、3位はポーランドのカミル・ストッフ。

今日はもう1戦ある。
ぜひ日本勢の巻き返しを見てみたい。


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