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ノルディック世界選手権 ジャンプ女子ノーマルヒル 伊藤が銀、髙梨が銅 [スキージャンプ]

現地時間24日に行われたジャンプ女子ノーマルヒルは、ドイツのフォークトが優勝し、伊藤有希が銀メダル、髙梨沙羅が銅メダルを獲得した。
これでフォークトはソチ五輪、前回世界選手権に続いて3大会連続の金メダル獲得となった。
伊藤は前回に続いての銀メダル、W杯では絶対的な強さを誇る髙梨はまたも金メダルには届かなかった。
また、今シーズン躍進したノルウェーのルンビュは、1本目で1位につけたが、2本目に失敗し、メダルを逃した。

フォークトは今シーズンW杯では未勝利だったが、年明けから徐々に調子を上げてきており、先日のW杯平昌大会の遠征を見送ってこの大会に臨んだのが、功を制した形だ。
大一番に調子のピークを持ってきたのは素晴らしい。

伊藤は前回に続いて銀メダル。
優勝したフォークトとは僅か2点差と惜しかったが、しっかりと2本揃えてきた。
これまでは髙梨の陰に隠れがちだったが、今シーズンW杯初優勝を果たすと、あれよあれよと4勝し、一気に花開いた感がある。
今回の銀は悔しさもあるだろうが、2大会連続ということで、自信になったであろうし、来シーズンへの期待がさらに大きくなってきた。
来シーズンは総合優勝も狙える力をつけてきたのではないだろうか。
国内の報道ではまだまだ髙梨が主役になってしまっているが、もはやダブルエースといってもいいくらいの地力をつけてきた。
今回の世界選手権も、優勝候補の一人として乗り込んできた。
「髙梨敗れる」ではなく「伊藤銀メダル」のニュースをもっと大きく扱っていいと思う。

一方気になるのは髙梨だ。
W杯では圧倒的な力を見せているのに、五輪や世界選手権でどうしても勝てない。
メンタルの弱さなどと言われたりもするが、本当のところは本人しかわからない。
だが、本来そうでなくても、そういう周囲の声がどうしても耳に入ってくると、自分でもそう思うようになってしまうこともある。

元来、スキージャンプという競技は、風などの自然条件に左右される要素の大きい競技である。
であるからこそ、一発勝負の五輪や世界選手権よりも、20戦以上行って決まるW杯の総合優勝の方が価値があるという見方もある。
例えば、W杯勝利数歴代1位で、総合優勝も2回獲得しているシュリーレンツァウアーや、勝利数歴代3位で総合優勝は4度も成し遂げているマリシュは、一度も五輪で金メダルを取ることができていない。
一方、五輪金メダル最多4個のアマンはW杯総合優勝は1度だけである。
だからといってシュリーレンツァウアーやマリシュがアマンより劣ったジャンパーだという評価は聞いたことがない。

結果的に五輪や世界選手権で勝っていなくても、髙梨沙羅というジャンパーの力を否定されるいわれは全くない。
髙梨は周囲の雑音に惑わされることなく、決して力が劣っているわけではないと、自分の力を信じてこれからも戦ってほしい。


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