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感動 フェデラー対ナダル 全豪オープン決勝 [その他スポーツ]

先日行われた、全豪オープン男子シングルス決勝は、ファイナルセットまでもつれこむ接戦となり、最後はフェデラーがナダルを破り、久しぶりのグランドスラム(GS)優勝を果たした。
これでフェデラーは通算18回めのGS優勝となり、自己の持つ史上最多記録をさらに更新した。

そもそもこの試合は、始まる前から異様な雰囲気につつまれていた。
それは、両者ともに過去の素晴らしい実績とケガとの戦いが背景にあったからだ。

2000年代前半、台頭してきたフェデラーは時をまたず無敵の王者となった。
全仏OPを除くGSを次々と制覇し、フェデラー時代を築くかと思われた。
そんなときに現れたのが、ナダルだった。
クレーコートを得意とするプレースタイルのナダルは当初、GSでは唯一クレーコートの全仏OPで頭角を現し、
やがて、全仏では無敵の強さを発揮することになる。

2000年代中半には全仏はナダル、それ以外はフェデラー、というような図式ができあがったと思ったら、
今度は次第にナダルが全仏以外でも力を発揮するようになってきて、
ついに2008年のウィンブルドンで激闘の末にフェデラーを下し、全仏以外のGSで初めて優勝をする。
その後ナダルは全豪、全米も制し、フェデラーとの2強時代を形成する。
それは、2004~2010年の間、グランドスラム計28大会のうち、フェデラーが15回、ナダルが9回の優勝を誇り、
二人以外の優勝者はわずか4人という凄まじさだった。

しかしフェデラーもケガ等に苦しみ、またジョコビッチの台頭もあり、2強時代は終わりを告げ、
マリーも含めたBIG4と呼ばれる時代が来るが、グランドスラムに限れば、
フェデラーは2012年のウィンブルドンが、またナダルも2014年の全仏が最後の優勝となっていた。
時代は事実上ジョコビッチとマリーの2強になろうとしていた。

そんなときにフェデラーとナダルの対戦が、しかも全豪というGS大会の決勝という大舞台で実現したのだから、
対戦が決まったときから、まるで時代が何年も戻ったかのような、
そして多くのファンが、二人が対戦するGS決勝はこれが最後ではないか?と考えたりしたのだ。
自分も、これは歴史的な対戦になりそうな気がしていた。

ところが、試合が始まると、まるで二人とも全盛期のような素晴らしいプレーを連発する。
フェデラーの強烈なバックハンド、ナダルの信じられないフットワーク。
会場のファンの盛り上がりも凄い。
対戦が実現しただけでも歴史的なのに、試合内容までが素晴らしいものになっていた。
タイブレークこそないものの、お互い2セットずつ取り合って勝負はファイナルセットへ。
最後はフェデラーが、全豪は2010年以来5度目、GSは2012年ウィンブルドン以来18度目の勝利をなしとげた。

優勝者スピーチでフェデラーが「引き分けがあったら」と話したように、
本当に二人ともが勝者に値する感動的な試合だった。
見ていた自分も感動で涙が出そうになった。
いろんなスポーツを見てきた自分だが、ここまで感動した試合はなかなかない。

テニスの神様がいるとしたら、この二人を、トーナメントで決勝まであたらない組み合わせにしてくれたことに感謝したい。


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タグ:テニス
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