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伊藤有希 連勝でW杯3勝目 土屋ホームの躍進 [スキージャンプ]

昨日行われた女子ジャンプW杯蔵王大会2戦目も前日に続き伊藤有希が制した。
これで伊藤は、札幌、蔵王と続いだ日本ラウンドで4戦3勝の好成績を残した。
一方、W杯前半はこれまでのように勝利を重ねてきた高梨沙羅は、日本ラウンドで未勝利に終わり、
通算50勝目も来週以降へ持ち越しとなった。

伊藤は、これまでW杯の優勝こそなかったものの、
2015年の世界選手権で銀メダルを獲得するなど、いつ勝ってもおかしくない力を持っていた。
それが、札幌での初優勝をきっかけに一気に花開いた感もある。
昨日の記事で、ひょっとすると伊藤が高梨の総合優勝を阻止するかも、と書いたが、
この調子を持続するならそれも現実味を帯びてきた。

ところで、このブログで特に名前を挙げたジャンパーは葛西紀明と伊藤有希の二人だが、
この二人には共通点がある。

それは言うまでもないが同じ土屋ホーム所属ということだ。
ちなみに葛西は、同スキー部の監督も兼ねている。

かつては、多くの企業がスキー部を持っていた。
今も続いている雪印はもちろん、たくぎん、ニッカウヰスキー、日本空調サービス、
そして葛西もかつて所属していた地崎工業など、いくつもの名前が出てくる。
だが、バブル景気の崩壊や、ジャンプ人気の低迷などで、次々と撤退していった。

多くの選手が移籍や引退を余儀なくされる中、葛西も例外ではなく、所属先の廃部に二度も見舞われる。
そんな葛西に手を差し伸べたのが土屋ホームだった。
その当時はもちろんレジェンドなどと呼ばれることもなく、
また、日本ジャンプ陣全体が低迷期にあったこともあり、
チームが見つかって本当によかった、これでまだ現役を続けられるとほっとしたのを覚えている。

先見の明があったというべきか、葛西は見事に復活し、
小林陵侑もW杯転戦メンバーに入るようになった。
また女子では伊藤がいよいよ高梨のライバルとして世界のトップをうかがおうとしている。
今や、伝統の雪印メグミルクとともに日本のジャンプ界を背負っているチームとなった。

ともすれば普段は気にすることもない選手の所属先のチームだが、
競技を支えているのは紛れもなくこれらのチーム、企業であることを忘れてはいけないと思う。


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