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1日~3日開催のウィンタースポーツW杯2017/18振り返り 男女ジャンプ、ノルディック複合、スピードスケート [ウインタースポーツ]

先週末も各地でウィンタースポーツのW杯が行われた。
振り返ってみてみよう。

まずはスキージャンプ。
男子はいわゆるA代表は帰国して、若手中心の派遣となった。
そういえば確かに昨年もこのロシアのニジニ・タギル大会はそうだったような気がする。

結果はと言えば、土曜は優勝はドイツのリヒャルト・フライターク。
2位、3位はノルウェーのダニエル・アンドレ・タンデ、ヨハン・ダニエル・フォーファン。
日曜は優勝はやはりドイツのアンドレアス・ヴェリンガー。
2位に前日優勝のフライターク、3位は昨年の総合王者シュテファン・クラフト(オーストリア)。

まだ4戦が終わったばかりだが、毎戦優勝者が替わっている。
それだけでなく、表彰台の顔ぶれもかなり入れ替わりが激しい。
夏のグランプリで好調だったポーランド勢はまだ未勝利だ。
これだけ混戦なのは久しぶりじゃないだろうか。
ぜひ今後は日本勢も優勝争いに加わってほしい。

次いで女子ジャンプ。
女子W杯としては初めての3連戦、しかも3日目はラージヒルというなかなか「派手」な開幕シリーズがノルウェーのリレハンメルで行われた。

で表彰台がどうなったかというと、
第1戦 優勝マーレン・ルンビュ(ノルウェー)、2位カタリナ・アルトハウス(ドイツ)、3位カリーナ・フォークト(ドイツ)
第2戦 優勝アルトハウス、2位ルンビュ、3位伊藤有希
第3戦 優勝アルトハウス、2位ルンビュ、3位髙梨沙羅
日本勢は昨年総合王者の髙梨が4位、4位、3位、伊藤が5位、3位、5位という状況だ。

混戦の男子に対し、女子は、アルトハウスとルンビュが絶好調だ。
特にアルトハウスは手が付けられないほどだ。
一時の圧倒的な髙梨のジャンプを彷彿とさせるほどの好調さで、3戦目はなんと300点越えで圧勝した。
昨年あげた初勝利がこれまでの唯一の勝利だったが、今年はいきなり頭一つ抜け出した感じだ。
昨年ブレイクしたルンビュもいいのだが、それが霞むほどだ。

これまでほぼ、髙梨の1強時代だったのが、昨年、伊藤とルンビュが台頭してやや様相が変わったが、今年はまた全く違う争いとなりそうだ。
髙梨が追いかける立場となるのは久しぶりだし、伊藤も表彰台をまずは目指すような戦いを強いられる。
何度も書くが、よくもわるくも、ヨーロッパ勢が地力をつけてきて、ようやく競技として成熟しつつあると言えるかもしれない。

次に女子ジャンプと同じリレハンメルで行われたノルディック複合を見てみよう。
土曜はノーマルヒル団体が行われた。
日本は前半ジャンプで2位につけたが、後半クロスカントリーで後れをとり、5位に終わった。
もともと日本は前半ジャンプで好位置につけてクロスカントリーで何とか粘る、という戦い方なのだが、この日は他のチームが同じようなタイムで走る中、日本だけがずるずると遅れていったようで、日本の弱点があらためて浮き彫りになったようなレースだった。
優勝は地元ノルウェー。

ノルウェー勢は日曜の個人戦でも好調で、表彰台を独占する活躍だった。
日本はエースの渡部暁斗の6位が最高だった。
その一方で、若手の山本豪が渡部に続く7位と頑張った。

最後にカナダのカルガリーで行われたスピードスケートだ。
この週末で日本勢がいちばん活躍したのがこちらだ。
まず初日の金曜日に髙木美帆が日本新記録で3000mでは自身初のW杯優勝を飾った。

ところが、2日目の女子1000mでここまで絶好調だった小平奈緒が転倒するというアクシデントに見舞われた。
スタート地点からほぼ1週近くまできた第2コーナーの立ち上がりの一番スピードに乗る地点で、左足が引っ掛かったようにバランスを崩して転倒し、外周のマットにぶつかった。
幸い大きなケガはなかったようで、起き上がって最後まで1000mを滑った。
日本記録を上回る滑り出しだっただけに惜しかったが、大きなケガがなかったのがまだよかった。

そして、もはや日本のお家芸といってもよいくらいなのが、女子団体追い抜きだ。
今季初戦で出した世界記録を一気に2秒近く更新しての優勝。
昨季からの連勝を5に伸ばした。
2位のドイツとも2秒88の大きい差をつけた。
この差はなかなか埋まらないのではないだろうか。
また、女子の躍進に刺激を受けたのか、男子も団体追い抜きで2位に入った。

最終日にはまず女子500m。
前日転倒した小平の滑りに注目されたが、自身の日本記録を0秒22更新して見事に優勝。
見事にカムバックした。
もし転倒がなかったら世界記録にも迫ったのではないだろうか。
ちなみにこのレースで小平は最初の100mで10秒19という驚異的なタイムを記録している。

次いで女子1500mでは、やはり髙木美帆がこれまた日本新記録で優勝し、今季はこの種目3戦3勝と強さを見せつけている。
これで髙木美帆はこのカルガリー大会3種目制覇だ。
ついつい短距離の小平に目が行ってしまうが、中長距離での髙木美帆の強さはこれまでの日本勢では見られなかったものだと思う。

その髙木美帆の姉の髙木菜那が女子マス・スタートで3位に入り、団体追い抜きに次いで今大会2度目の表彰台に上った。
以上のように日本勢が大活躍したカルガリー大会だった。

さて、最後に視点を変えて、これまで連勝街道の小平の今季の500mの記録と2位との差を見てみよう。

第1戦 37秒29 2位との差0秒31 2位イ・サンファ(韓国)
第2戦 37秒33 2位との差0秒20 2位イ・サンファ
第3戦 37秒08 2位との差0秒79 2位マーシャ・ヒューディ(カナダ)
第4戦 37秒07 2位との差0秒78 2位アンジェリーナ・グリコワ(ロシア)
第5戦 36秒53 2位との差0秒33 2位イ・サンファ

こうしてみると、世界記録保持者で五輪連覇中のイ・サンファが2位に入るとその差が小さくなっているのがわかる。
やはり最大のライバルはイ・サンファということになるだろう。
地元平昌での五輪だし、今季は怪我からの復帰シーズンということを考えるとこれから調子を上げてくる可能性は十分にある。
ただ、それでも、500mで0秒3というのは決して小さい差ではない。
小平の金メダルは現時点ではやはり有力と言えるだろう。

今週末は女子ジャンプとノルディック複合はお休み。
男子ジャンプはドイツのティティゼー・ノイシュタットで団体戦と個人戦が1戦ずつ。
こちらも日本は若手主体かな?
そして注目のスピードスケートはソルトレイクシティ大会。
カルガリーよりさらに標高が高い高速リンクだ。
日本勢の記録に要注目だ。


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