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ペリーヌ物語 その2 [ペリーヌ物語]

さて、そのペリーヌ物語についてだが、
ここではネタバレ等については特に気にせずに書いていく。
ストーリーを知りたい方は、他に詳しいサイトがいくつかあるので
そちらを参照していただきたい。
中にはとっても充実しているサイトもあるので、ぜひ一度見ていただきたい。
自分ではとうてい書けないような素晴らしい記事が載っている。

今回は自分が、話中で上手いな、とかすごいな、とか思った場面をいくつか書いてみたい。
まずは、人間の仕草を丁寧に描写している作画だ。

ペリーヌの良き理解者であるファブリが、
ペリーヌの親友であるロザリーの父親が経営しているレストランにはいってきて、
世間話をしながら席に着くシーンでは、
手袋を脱ぐのにちゃんと指を一本ずつ引っ張ってぬぎ、
コートも実際に脱いでたたむのと同じ様な動きで描かれている。
さらに、熱いスープ皿を手に取ってテーブルに置いた直後に、
アチチというふうに両手をふるしぐさをする。
すごいのは、これらの仕草をさせながら、
キャラクターには普通に会話をさせていることだ。

つまりこのシーンでは、会話をしていることが第一で、
別にしぐさなどなくても成立するシーンなのに、
きちんと人間の仕草を描写し、描いている。
これによってより自然な人間の描写ができているのだ。

また別のシーンをあげると、
ペリーヌの祖父であるビルフランは目が見えないのだが、
見えない人であることがわかるように描写されている。
特に握手をするシーンでは、まず目の見えないビルフランが手を差し出し、
相手がそれに合わせてビルフランの手を握る、というように描かれている。
これが普通に二人同時に手を差し伸べたら、
見ている人によってはおかしいと思うはずである。
でも、おかしいとは思っても、ストーリーに大きな影響はでない。
だが、そんなところでも、描写に手を抜かないのがすごいとおもう。

つらつら書いていたらまた長文になってしまった。
続きは次回で。


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燃焼豚

ぺリーヌ物語が終わって後年の話になるがある雑誌で名作劇場の特集があった。そこで原作がないと思われたペリーヌ物語だが原作があって和訳のタイトルが「家なき娘」であった。(・_・)エッ......?。ご時世とはいえ少しはましなタイトルをつけろやと思いましたよ。
by 燃焼豚 (2017-11-30 15:52) 

enokorogusa

>燃焼豚さん

ペリーヌ物語本放送時点での最新の完訳書って、1941年までさかのぼるらしいです。
逆に言うと、そんな昔の原作を採用したTVスタッフの勇気に拍手を送りたいです。
原作者は「家なき子」と同じエクトール・マロ。
対になるタイトルとして「家なき娘」としたんじゃないでしょうか。

ちなみに2002年になってようやく新しい完訳書が出ています。
手もとにあるのですが、TV版とは微妙に違っていてこれはこれでなかなか面白いです。

by enokorogusa (2017-11-30 20:54) 

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