毎年恒例のGP白馬大会(白馬サマージャンプ)

8月23日
日本 白馬大会(HS131)
GP個人第5戦

優勝 294.9点 小林陵侑(土屋ホーム)
2位 282.9点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)
3位 265.1点 佐藤慧一(雪印メグミルク)

5位 245.3点 伊東大貴(雪印メグミルク)
6位 244.5点 中村直幹(東海大学札幌スキークラブ)
8位 241.5点 小林潤志郎(雪印メグミルク)

先程行われた試合。
大方の予想どおり、小林陵侑が優勝。
しかし、その勝ち方が凄かった。

1本目、陵侑は129mを飛んで首位に立ったが、131mを飛んだ2位の佐藤幸椰とはわずか1.8点差。
幸椰もヨーロッパ遠征で好調だったので、2本目は十分に優勝を狙えそうだ。
そして2本目、最後から2本目に飛んだ幸椰が134mの大ジャンプ。
2本目だけで143.5点を稼ぎ、2位以下を大きく離してこの時点でトップに。
陵侑にプレッシャーをかけるのに十分なジャンプかと思われた。

ところが、最後のジャンパーである陵侑がなかなかスタートを切ることができない。
どうやら急に向かい風が強くなり、ゲートの変更を検討しているようだ。
最初はゲートを2段下げるような様子だったが、なかな風が止まず、10分近く待たされる。

結局、何とゲートを4段も下げてようやく陵侑がスタート。
ゲートファクターだけでプラス17.6点だ。
なんとか風もおさまったのか、弱い向かい風で飛んだ陵侑は、4段も下がったゲートからのスタートにも関わらず、132.5mのヒルサイズ越えの大ジャンプ。
1人異次元のジャンプで見事に勝利を決めた。
2位に入った幸椰もいいジャンプを2本揃えたが、陵侑にこれだけ飛ばれては仕方ない。

3位に入ったクリモフ(ロシア)が失格になったため、佐藤慧一が3位に繰り上がり、表彰台は日本勢が独占することとなった。