長かった奈良旅行記もいよいよ最終盤。
でもまだ見どころはあるのだ。

二月堂を降りてそのまま西へ向かうと、地味だが重要な像を安置しているお堂が二つある。
一つは開山堂と呼ばれ、文字通り東大寺の開山に大きく寄与し初代別当を務めた良弁僧正の坐像が安置されている。
お堂も国宝だが、良弁僧正坐像も国宝だ。
残念ながら開扉されるのは法華堂の執金剛神像と同じ12月16日のみ。
もちろん「ここで」見たことはない。

もう一つのお堂は俊乗堂と呼ばれている。
こちらも文字通り、平重衡の兵火に遭った東大寺の再興の中心的な存在として、大きな力を発揮した俊乗房重源の坐像(俊乗房重源上人坐像、国宝)が安置されている。
こちらも普段は見ることができず、7月5日とやはり12月16日の2日しかみることができない。
やはり「ここで」見たことはない。

どちらの坐像も、おそらく写真で見たことがある方は多いのではないだろうか。
特に重源の方は有名だと思う。