さあ、泣いても笑ってもこれが今季最終戦。

3月24日
スロベニア プラニツァ大会(HS240)
W杯個人第29戦(うち第6戦は中止)

優勝 464.9点 小林陵侑(土屋ホーム)
2位 444.0点 ドメン・プレフツ(スロベニア)
3位 442.5点 アイゼンビヒラー(ドイツ)

14位 400.3点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)
15位 399.4点 小林潤志郎(雪印メグミルク)
21位 370.8点 伊東大貴(雪印メグミルク)

最終戦は予選は行われず、個人総合の上位30名が出場できることになっている。
日本は4名が出場。
陵侑以外もなかなかいいジャンプを見せてくれた。

この日も穏やかな天候。
木曜の予選は強めの向かい風で、陵侑が一番下のゲートで飛んでも248mとヒルサイズを大きく超えるジャンプ。
これ以上風が強くなると危険だったが、金曜以降は向かい風も弱まって、ゲートが足りないということもなく、試合運営もほぼ順調に行われた。

始まった最終戦1本目。
16番スタートのガイガー(ドイツ)が10番ゲートから238.5m(216.1点)のビッグジャンプ。
それを23番スタートのドメンが9番ゲートから239.5m(227.3点)まで伸ばし首位に立つ。
しかも飛型点が19.5点×3人の高得点。
28番スタートのズィワ(ポーランド)がさらに距離を伸ばしてなんと248m。
しかし着地が決まらず224.1点でドメンの下。

そしていよいよ陵侑、そして最後のアイゼンビヒラーの登場。
フライング個人総合とプラニツァ7の争いだ。
現在フライング総合2位の陵侑が先に飛ぶ。
ここはぜひビッグジャンプでアイゼンビヒラーにプレッシャーを与えたいところ。

ここでゲートをがもう一段下がって陵侑がスタート。
いつものように高いジャンプ、と思ったら、ランディングバーンが全然近づいてこない。
K点付近でもはるか上空を飛んでいく。
どこまでいくの?ちょっとやばいんじゃない?と思うくらい。
テレビカメラの位置からはほとんど平地に見えるくらいの場所まで飛んででようやく着地。
さすがにテレマークは入れられなかったが、どんだけ飛んだの?と思ったら、なんと252m!
W杯ヒルレコードだ!
もちろんトップ(239.5点)。

このジャンプは次に飛ぶアイゼンビヒラーに十分にプレッシャーを与えることができるものだ。
だからかどうかわからないが、アイゼンビヒラーは、陵侑と比較すると明らかに低いジャンプ。
距離が伸びず227m(216.4点)で4位。
これでかなり陵侑が有利になった。
しかし、まだわからない。
陵侑も22日の個人戦では220mの失敗ジャンプもあった。