日本の音楽史、芸能史に名を残す大作曲家、筒美京平氏が亡くなった。

以前、「松本隆が紫綬褒章受章」の記事でも、「スプーンおばさん」のOP,EDを例に筒美氏について少しだが触れた。

しかし、代表曲が多すぎて、とてもじゃないが、ここで例を挙げたらキリが無い。

多くのアーチストが個性を出そうと躍起になっていると思う。

実際「これは誰々の曲っぽいね」「いかにも誰々の曲だ」と思うことはしばしばある。

一方、作曲家の作家性を極力排し職業作曲家としての姿勢を貫こうとしたという筒美氏。

曲を聴いて「あ、これ筒美京平っぽい」と思うことがなかった。

むしろ、「え?これも筒美京平? あ、こっちもだ!」という驚き。

それだけ引き出しが大きかったということか。

70年代、80年代の「歌謡曲」を聴いて育った自分にとって、最も名を聞く作曲家だった。

多くの名曲を届けていただいたことに御礼を申し上げますとともに、あらためてお悔やみを申し上げます。