F1チャンピオンに3度輝いた伝説的ドライバー、ニキ・ラウダが5月20日、死去した。
享年70。

1970年代のスーパーカーブームを経験した方ならその名を知らない方はほとんどいないだろう。
1976年と77年には富士スピードウェイでF1レースも開催されるなど、F1レースに対する関心も高まった。

そんな当時、F1ドライバーとして真っ先に名前が挙がるのがニキ・ラウダではなかったか。
F1の象徴、フェラーリのドライバーとして、1975年、1977年と、チャンピオンに輝いた。

が、ある意味それ以上に彼の名を有名にしたのは、1976年、大事故から奇跡の生還を果たしたことだ。
クラッシュしたマシンはすぐさま大きな炎に包まれ、ほとんどの人間がラウダの死を覚悟した。
助け出されたものの、激しい火傷と、高温の空気を吸い込んだ肺の損傷はひどく、運ばれた病院で生死の境をさまよい、一時は牧師が病室に呼ばれるほどだった。