マーガレットが差し出したのはロケットのついたペンダント。
なんと機長がジャックの父親だったという。
しかしとっくに別れていたから子供がいることは知らなかっただろうと。
マーガレットの首筋を見て麻薬中毒だったであろうことを指摘するユリ。
機長と会うのは6年ぶりだという。
「それじゃあ、機長があんなことをしたのは・・・」おそらく自分と子供を見たためじゃないかとマーガレットは言う。
一騒ぎあったものの、結局サンデリックは見つからず、宇宙船のルート変更のためのプログラム変更もできないまま。
ケイはグーリーの電話番号を入れたりするがもちろん×。ユリに怒られる。
暗号解除のキーワードは「かわいい羊は誰のもの」。
打つ手なしの二人、船は確実にブラックホールへと近づいていく。
脱出可能区域にいられるのはあと7分。
さすがの二人も焦る。
適当に押してみるユリ。
「ただやたらと押したってダメなことはわかっているけれど・・・」
そんなときに聞こえてきたのは、ジャックの吹く曲。
ピンとくるユリ。
スイッチには音階が与えられている。
「!!! メリーさんの羊?」言われてみればこの間ジャックが黙々と弾いていたのはこの曲だ。
「ジャック!その曲誰に弾けっていわれたの?サンデリックに教えられたのね?」しかしジャックは答えない。
「それより早く、解除スイッチを!」
スイッチで「メリーさんの羊」を演奏するユリ。
見事に当たり!ロックは解除された。
しかし!プログラムを解除したら自動的に自爆装置が動き出すようにセットしてあった。
「第4ロケットね!」ケイが走り出す。
やっとケイの出番だ(笑)。
いや、でも、ここですぐに現場へ走り出すのはケイらしくてよい。
行く道、マーカスが飲んでいた酒瓶が転がっている。
「あの男やっぱり!」残り時間はあと3分。
ケイがロケットへ到着すると、すでに人影が。
「マーカス!」しかし振り返ったのはなんとシャトルで脱出して爆死したはずのラルフだった。
「あんたがこれを解体するには4分かかるからな!」
ラルフ=サンデリックは、マーカスを殺してシャトルに乗せたのだった。
もともとマーカスを殺したうえでマーカスに成りすますためにこの船に乗ったという。
これにはケイだけでなくユリも騙されていた。
爆弾を解体したサンデリックとケイはそのまま船外で銃撃戦に。
「ケイ、戻って!もう噴射しないと間に合わない!」しかし、ケイの命綱がサンデリックに撃たれてちぎれてしまう。
宇宙船から放れていくケイ。
勝ち誇るサンデリック。
しかし、脱出可能時間がゼロになった宇宙船がエンジン噴射。
噴射口直近にいたサンデリックは宇宙服ごと焼かれてしまいジ・エンド。
一方ケイは船に戻る手段もなく、宇宙に漂う。
「やりたいことはいっぱいあったけど、ま、いっか。退屈しない人生だったっけ」「お嬢さん」という声に起こされるケイ。
なんと、ケイを助けに来たのはボビット・ヒューイ。
「ご気分は?相棒の粋な計らいに感謝してほしいわね」「盗み聞きして何が粋な計らいよ!」「べーだ」ボビット・ヒューイに抱えられ無事に帰還するケイ。
まんざらでもない様子。
というわけで終了~。
今回はユリの活躍が目立った回、というかケイが全然活躍していない。
最後の銃撃戦でも負けてるし。
宇宙船という密室での謎解きがメインなので、肉体派(?)のケイの扱いがこうなるのもしかたないか?
第24話が似た話といえるかもしれない。
全体的な感想としては面白いんだか面白くないんだかよくわからない話。
ユリが活躍するのはいいんだけど、アクションシーンはほとんどないし。
謎解き話が作りたかったのかもしれないけれど、やっぱりこの作品は二人のアクションがないとちょっとさびしい。
まあ、それを1話内でやるのはなかなか難しいのかもしれない。
ちょっと実験的なエピソードと言えるかも。
あとは、ケイが死を覚悟した時のセリフに、ユリへの言葉が出てこなかったのが残念。
それと対に、ユリがケイを助けるために一生懸命になる場面を入れてほしかったかな。
で、やっぱり絵にも触れずにはおけない。
どうしても土器手司の絵とは相性がよくない感じ。特にユリ。
後に、るろうに剣心の映画の総作監をするなど、それなりに力のある人だとは思うのだが。
それでも、第10話や第15話よりはマシになってきたかな。
共同作監の別の人のおかげかもしれないけど。
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