変装を解いて探し回るユリ。
その目前で一人の技術者が2人の警備員に乱暴されたのか倒れている。
ユリはビリーの名前を叫びながら2人の警備員をあっという間にキックでノックアウト。
おお、かっこいいよユリ。
ロングヘアーが揺れる分、ユリのアクションは見栄えがする。
助けた技術者はかなりのイケメン。思わず赤面するユリ。
だが、ビリーではなかった。
「違う、こんな美形になるわけない」技術者は足をケガしているらしく、肩を貸すユリ。
宇宙船のコクピットではケイが発進のオートタイマーを設定。
ケイは再び船外へ出て監視塔へロケット弾を撃ち込む。
これ以上逃げられてはまずいと、敵は建物出入り口のシャッターを閉める。
技術者に肩を貸しているユリの目の前で閉まるシャッター。
「ビリーに会えるまで絶対にあきらめないわ。どこにいるのよ」ただ、敵は技術者を殺したくないため投降を迫る。
宇宙船ではケイが技術者の人数を確認、あと2人がまだいない。
「ユリのアホ何やってんだ?ビリーはもう乗ったのかなぁ?」ケイは船内の技術者に聞く」
「ねえ、ビリーはいるの?」「ビリー?ビリーならば・・・」
一方ユリは刑務所内で続く爆発の混乱のうちに脱出を試みる。
めくらましの煙幕を張り、ザイルを使って刑務所の壁を技術者とともに越えようとする。
が、壁を登り切ったところで銃撃を浴びる。
しかし弾を受けるもジャンプスーツの防弾性で無事だったユリ。
逆にロケット弾を撃ち込む。
ケイはバックパックのウイングを使って再び刑務所内へ。
「ビリーが、そんなバカな!」そして到着した技術者のロッカールーム。
ビリーのロッカーを開けるケイ、しかしそこには電波を発信し続けている機械が。
「あんたがビリーなの・・・死んでからもこうして、ここからユリに信号を送り続けてきたのね」機械に掛けてあったロケットを開けると、そこにはユリが持っていた物と対になった、幼いユリの写真が・・・
そして再生されるビリーの生前の声。
「人殺しの機械をつくるなんて、僕にはもうできない。もうすぐ僕は殺されるだろう。ユリとの約束守れなくてごめんね」
あまりな事実に思わず顔を背けるケイ。
ユリは技術者をつれての脱出に手間取っていた。
そこへ現れるケイ。
「ケイ!」「ユリ!ビリーが宇宙船で待ってるよ」「ええ?」「ここはあたしにまかせて早く宇宙船へ!」「で、でも」「あと2分で船は出る。この人連れて行くのはユリの役目だろ」自分のウイングを技術者に着けるケイ。飛んでいく技術者。
「ほら早く!ほっとくと落ちるよ!」「わかった!」技術者を追いかけて飛んでいくユリ。
残されたケイ。
「知らない方がいいこともあるもんね」何とか宇宙船に到着するユリと技術者。
宇宙船は発進のカウントダウンを始めている。
「ビリーに会える!」嬉しさを隠せないユリ、しかし、ここに来て浮かぬ表情。
「ケイ・・・」ケイは一人残って破壊工作を続ける。
壁を宙返り乗り越えてザイルで体を固定する。
おー、このアクションはカッコイイ。
そして発進する宇宙船を見送るケイ。
「あ~あ、行っちゃった」そこへ突然現れたのは、宇宙船に乗っていったはずのユリ!
「うわ!ユリ!」「おひさ!」いつものユリのあいさつだ。
「あにやってんの」「ご覧のとおり」「どうしてここに?」「んふ」「バカねあんた」「やっぱりアンタみたいなドジ、おいていけないもん」ウイングをケイに手渡す。
「ほんまもんのバカだ」「そうね、バカな相棒の方を選ぶなんて」
「ユリ?」「え?」「あたし、ビリーと話したわ、ちょっとだけ」「そう」「本物のルーシアはまだまだ先になりそうだってさ」「そう」何やら憂いの陰が見えるユリ。
「でもやっぱり会わないでよかったみたい。ビリーには想い出の中で会えるもの」「それと・・・今でもユリのこと好きだってさ」「でしょうね」敵の応援軍がやってくる。
「来たわよユリ、これからが勝負だ」「わかってる。100万クレジットの仕事だもん」「あーそれなしね」「ええっ?」「だってこの仕事依頼したのあたしだもん」「あんですってぇ!」「100万なんて嘘っぱちよ」「ちょっと待ってそれじゃあ・・・前金の10万は?」「決まってんでしょ!あんたとわたしの共同預金」「な、なんてことしてくれたの!」「つべこべ言わずに撃ちなさいよ!死にたいの?」「むしろ感謝してほしいわね」「勝手に人の預金を使っておいて何ていう言い草よ!」「あんたのためにやったんだから!」「わかってる、でもね!」「話は仕事の後でつけようじゃない!」
「オーライ、相棒!」そして二人はまたいつものように作戦を続行するのだった・・・
作品内では語られなかったけれど、最後のケイとの会話中の憂いの表情や、「想い出の中で会えるもの」という言葉から察するに、
おそらくユリは、宇宙船に逃げた技術者たちからビリーの死を聞いたんだと思う。
逆に聞いてない方が不自然だし。
そして、ケイがそのことを知っているのではと思い、ケイのもとへ戻った。
そこで、ケイが自分を傷つけないために、ビリーは生きているとウソを言ってくれているのだとあらためて知った。
そして、そのケイの気持ちに応えるため、あえてビリーの死を知らないふりをした、そんなところじゃないかな。
Aパートでのユリの薄情さやWWWAのビジネス設定など、えーそれはちょっと、と思う部分もあったけど、
最後は二人の友情の厚さを感じることができて、いい終わり方だったように思う。
この話を嫌いになれないのはこのBパートのおかげかな。
それに、なんだかんだ言っても二人の会話も多いし、作監は土器手司自身だし。
それにしても、えらく長文の記事になってしまった。
うまく要約することができないなぁ。
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