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葛西紀明 今季初の表彰台! スキージャンプW杯 [スキージャンプ]

19日、スキージャンプW杯がノルウェーのビケルスンのフライングヒルで行なわれ、葛西紀明が今季初の表彰台となる2位に入った。

葛西は1本目に239.5mを飛んで5位につけると、2本目はさらに距離を伸ばし、自己最長記録となる241.5mをマーク、見事に2位表彰台をゲットした。

2月の世界選手権までは近年になく不調が続いていたが、W杯が再開すると、徐々に調子を上げて、直前の予選では6位に入っていたので、トップ10にはぜひ、と期待していたが、一気に表彰台とは、嬉しい結果だ。

ちなみに、今大会は、今シーズン初めて行われた、「RAW AIR」というシリーズの最後の試合だった。
これは、オスロから始まって、リレハンメル、トロンハイムと転戦し、最後はフライングのビケルスンまでの4会場で連続して予選、試合を行い(最初のオスロと最後のビケルスンのみ団体と個人の2試合)、予選ラウンドや団体戦のジャンプも含めた全ての得点で優勝を争うものだ。

似たようなものとしては、年末年始にドイツ、オーストリアで行われるいわゆる「ジャンプ週間」があるが、今回の大会は、ノルディックスキー発祥の地であるノルウェーが、それに負けないような大会となるよう始めたものだと思う。
フライングヒルも含めて、多くのジャンプ台を持つノルウェーだからこそできる企画だ。
しかも、その日程が凄い。

「ジャンプ週間」は、中2〜3日ほど開けながら4つの試合を行うが、この「RAW AIR」は、予選、本戦、を繰り返しながら毎日続けて計10日間、連続して飛び、予選や団体戦のジャンプも含めた全てのジャンプの合計得点を争うことになっている。
選手にとってはかなりキツイと思うが、見ている方にとってはおもしろい大会だ。
しかも、最後にフライングヒルがあるため、数十点くらいの差なら簡単にひっくり返る。
そのため、フライングヒルが得意な選手の方が有利だと言えるだろう。

ちなみに名誉ある初の王者は現在絶好調のクラフトとなった。
シーズン終盤での日程のきつさなど、選手側からも声が上がるかもしれないが、さて、来シーズンも続けるだろうか、来季のカレンダーがどうなるか楽しみだ。

さて、葛西の話に戻ろう。
今シーズンはかなり苦しんできた。
20位内に入ることも難しいくらいの試合も多く、総合ランキングも20位以下でなかなか上昇することもなく、終盤までやってきた。
それが嘘のような今回の表彰台である。
オスロあたりから上昇の兆しは見えていたが、急激な復調である。

実は葛西には今シーズンと似た成績のシーズンがある。
それはちょうど4年前、すなわち、ソチ五輪シーズンの前年である。
このときも、終盤までなかなか結果が出せずに、苦しい年だった。
ところが、最後の最後、W杯最終戦プラニツァのフライングヒルで、表彰台まではあと一歩だったものの、突然2戦連続4位に入ってシーズン終了となったのである。

そして翌シーズンは序盤から好調で、バートミッテルンドルフのフライングで10年ぶりの勝利をあげるなどして、W杯でも表彰台に何度か上がり、ほぼ全戦でシングルフィニッシュを続けると、その好調さをソチ五輪でも発揮し、見事に銀メダル獲得となったのだ。

さて、今回も前回のようないい流れに乗れるかどうか。
まだプラニツァが残っているが、ここでいい結果が出るとなると、いよいよ来シーズンへの期待が膨らんでくる。
今週末が本当に楽しみだ。


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