ところはスペースターミナル。
グーリーの説明を受けながら歩く二人。
あれ?今回はやけに幼い顔立ちになってしまってるなあ。特にユリ。
それはともかく、今回の任務は輸送。
運ぶのは硝石プリズムという貴重な物質の結晶らしい。

ケイはワープすればあっという間だと言うが、ワープをするとこの結晶軸に狂いが生ずるためワープはできないとのこと。
多く並んだ宇宙船を見ながらユリが問いかける。
「それでプリズムはいったいいくつ運ぶの?」
「ひとつだ」
「ええっ?」
「ええっ?」
「じゃ、その他大勢は?」
「おとりだ」

この硝石を使うプロジェクトを宇宙海賊デビルシンジケートが嗅ぎつけたため、本物を運ぶ1隻を含め全部で20隻が違うルートで飛ぶという。
つまり19隻がおとりということになる。
「で、本物はどれなの?」
「わたしにもわからんのだ」
「ていうことはあたしたちもおとりかもしれないってこと?」
「そうだ。本物のコンテナには爆弾が積み込まれている」
「爆弾!?なんで?」
「爆弾!?なんで?」
「さあな。たぶん万が一奪われた時の自爆装置だ」
「あ~あ」
「あ~あ」