それで仕切り直し的に見たのが第12話だった。
今回は第10話とは違った。
まず作画監督が土器手司自身ということで、キャラ、特にユリに大いに気をひかれた(んだと思う)。
島津冴子の声もよかった(んだと思う)。
そして、ストーリーが面白かった(んだと思う)。
舞台がWWWA本部内、という点では異色だが、トラブルを解決する2人の物語、という点では典型的でわかりやすかった(んだと思う)。
ともかくこの第12話でいっぺんに魅力にとりつかれ、あとはむさぼるように毎週見るようになった。
見るだけでは飽き足らず、情報を求めてアニメ誌を買うようになった。
田舎ではあったが、それでも、「ジ・アニメ」「アニメージュ」「アニメディア」くらいは置いてあった。
ダーティペアに関しては比較的「アニメディア」が情報量としては多かったので、自然と「アニメディア」を買うようになったような気がする。
しかし、ここでまさかのできごとがおこる。
アニメ誌の情報から、第24話が地域によっては放送されないことがわかり、自分は見られないことが判明。
本放送最終回が「幻回」入りという、悔しい結果に。
さらに、放送終了後間もなくの発売だったと思うが、おそらくアニメディア別冊特集号のムック内で、本来は26話まで放送する予定であり、脚本もほとんどできあがっていたことを知る。
まさに本当に幻となってしまったのだった。
また、この本で初めて第1~9話と第11話の内容を知り、どの話も面白そうで、最初から見なかったことを後悔すると同時に、早く再放送されないかとひたすら待つことに。
結局、1年後くらいだったかで再放送があり、ようやく幻が幻でなくなった。
第1話はもちろん、ほとんどの話が面白くて、全部見ることができてとても嬉しかった。
この再放送では確か第24話も無事放送されたような気がする。
後年、第25・26話も無事に映像ソフト化され、やっとテレビ版をコンプリートできた。
というわけで、初視聴の順番を整理すると
・第10話
・第12話~第23話
・第1話~第9話
・第11話
・第24話
・第25話・第26話
ということになる。
そして、自分にとっては「最終回」は3回あったといえる。
・本放送時の第23話
・再放送時の第24話
・ソフト化された後の第26話
第26話はもちろん最終回としてつくられているのでそれらしい内容だった。
第23話も最終回としては若干物足りなくも、決してダメというほどでもなかった。
二人がWWWA本部の指示に従わず「勝手に」行動を起こすのも第26話と同じだし、ケイの最後のセリフもそれらしかった。
この2つの話と比べると、第24話は明らかに「最終回」の内容ではなかったと思う。
それだけでなく、すべての話の中でも異色の雰囲気を持つ話だ。
結果論だが、本放送時に第24話を見なくてよかったと思う。
もし、最後にこの話を見て終わっていたら、物足りなさ感がすごくあったと思う。
それは再放送で第24話を見たあとも同じで、よくぞ第25・26話を世に送り出してくれたと思う。
やはりスタッフの間でも「やり残した感」があったのだろうか。
というわけで、結構複雑な「ダーティペアの初視聴」だった。
これにOVAや映画を加えるともっと複雑になると思うが、もう覚えていない・・・
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