グーリーのオフィスではキャリコが二人が消息不明になったとあたふたしながら入ってくるが、グーリーは冷静だ。
やはり墜落を装って惑星プラストンに潜入する予定だったらしい。
惑星プラストンは新しい燃料ニューストーン鉱石の原産地として重要な星だが、近年二つのシンジケートの争いにより、鉱石の供給に支障をきたしているという。
今回の任務はニューストーン鉱石の円滑な供給のために、この二つのシンジケートの争いを鎮めるのが目的らしい。
「つもり」のはずが、本当に不時着してしまったラブリーエンジェル。
ひょいと2階から逆さに顔を覗かせるユリ。
ロングヘアが逆さになった、ちょっとめずらしい絵だ。
ムギとナンモに修理をまかせて二人は街へ向かう。
カントリーミュージック風のBGMが流れる中、街中を車で走る二人。
おお、今度もユリが操縦席だ。
19世紀のアメリカの街並みを思わせる街。
2人もそれにあわせた服装だ。
ケイは楽しんでそうだが、ユリはかなり恥ずかしがっている。
ケイは焼きそばらしい屋台を見つけ、車を止めて買いに行く。
「あ~あ、あんなのどこ行ったって売ってんじゃない」
そのまま立ち食いを始めるケイ。
すると突然町中の人たちが走り去っていく。
建物の窓もどんどん閉められてしまう。
わけのわからないケイ。
土煙を上げながらやってきた車とバイクの集団。
シンジケートのひとつであるモンタルーのプライベートポリスだ。
若者とゴツイ男がありがちなバーへ入っていく。
店中でやりあった様子で中から何人も倒されて飛んでくる。
その中に奇妙な恐竜のような被り物を被った小男が混じっている。
その小男は近くにいたケイに助けを求める。
「子どもをいじめるのはよしなよ」若者は余計なことに口を出すなとケイの帽子を払う。
そこではじめてケイが女だったことに気づく。
「ほう」と周りの取り巻き連中もケイの姿に驚く。
「お嬢さん、男の話には口を挟まない方がよろしいんじゃ?」とサングラスをとる若者。
なかなかのイケメンだ。
「でもここは黙っているわけにはいかないね」ケイを男たちが取り囲む。
ケイは食べかけの焼きそばを皿ごと上に投げあげ一瞬の隙をつくると、立て続けに周りの男たちをノックアウト。
最後に大男には金的でケリをつける。
そして今度は若者に銃を突きつけ、残った男たちの動きを封じる。
若者はモンタルーの息子だった。
「あたし用心棒になりたいの。モンタルーさんにあたしを高く買ってもらおうと思ったけど、どうもあんたら気に入らないからこのままあんた連れてって、トケッチの方へ売り込もうか?」先ほどの小男はもう一つのシンジケート、トケッチの人間だった。
そこへ突然機関銃が連射される。
ビルの屋上にいたのは西部劇らしく衣装をまとったユリ。
「流れ星のおケイ、やっと見つけたわ。兄の敵、とらせてもらいます!」(恥ずかし、ケイのやつ、もっとまともな芝居を考えればいいのに!)「紅おユリ!あたしゃやる気はないね。あんたの兄さんはあたいに惚れていたのさ。その妹とはやりあえないよ」「嘘だ。兄はおまえに騙されたんだ」ビルから飛び降りるユリ。
いや、そんな高さから降りられないでしょ、という突っ込みはおいといて、
「死ね」とばかりケイを銃で撃つ。
ユリの腕利きっぷりを見たモンタルーの若者がユリをスカウトする。
一方ケイはやられたと見せかけて実は防弾チョッキをきていて無傷だった。
ケイに手りゅう弾を投げられてモンタルーの一味とユリは逃亡。
ケイとトケッチの連中たちもその場を去っていく。
トケッチの小男とケイは、トケッチの本拠の街、ボスのもとへ。
小男が被り物を取ると、何と子供ではなく中年のトケッチの幹部だった。
ボスと小男の話ではモンタルーが禁制の武器を今夜手に入れるらしい。
自分たちを全滅させる気か、と。
そして、WWWAのコンサルタントもモンタルーが消したという。
小男の推薦もあり、ケイは用心棒として雇われることに。
「どうも!」
一方、モンタルーの屋敷。
さっきの若者はボスの息子だった。
その前で銃の腕前を見せるユリ、さすがだ、カッコイイ。
こちらも用心棒として雇われることに成功。
「どうも!」おお、このときのユリのウインクした顔だ、年賀状に使ったのは。
これで、WWWAのコンサルタントであることを隠すために、わざと墜落した振りをして、それぞれのシンジケートに入り込むことに成功した。
というところでアイキャッチ。
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