突然だが「ペリーヌ物語」について。
知っている方は知っていると思うが、いわゆる日曜夜7時半の名作劇場シリーズのひとつである。
自分はもともとこのシリーズはほとんど見ていない。
ハイジやフランダースの犬も全然見ていないくらいで、
数年前まではペリーヌ物語の存在すら知らなかった。
それが、たまたまNHKBSで再放送をしていたのを目にして、はまってしまった。
本放送は1978年。
話数はなんと53話。
通常1年物は最大52話なのだが、この年は元日と大晦日が日曜だった。
つまり元日に始まり、大晦日に最終回、ということだ。
しかも特別番組等でのお休みもなく、必ず毎週放送をしていたことになる。
いろんな意味で今では考えられないことだ。
この作品でまず思ったのは、主人公であるペリーヌの顔の線の少なさだ。
一部で「へのへのもへじ」といわれるくらい、線が少ない。
よくこのキャラクターで行こうと決めたと思う。
そもそも原作本がほぼ無名といってよく、それでこの顔の造形である。
よほどの決意がなければアニメ化は無理だったのではないだろうか。
しかし、その顔も、見慣れてくると美人に見えてくるから不思議である。
実際、絵自体も初期の顔より後半の顔の方が多少大人びているのもあるだろうが。
話自体も、とてもよく練られていて、53話という長さも冗長にかんじることもなく、
特に後半のサクセスストーリーは、
見ていてカタルシスを感じるほど非常に心地よい。
脚本・監督の構成力に感嘆する。
これで、名作劇場シリーズの中では無名の方だというのだから、もったいない。
自分はDVDボックスを買ってしまった。
しかもこのボックスが良心価格なのだ。
もし自分に子どもがいたら絶対に見せてあげたい作品である。
にほんブログ村