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不死鳥、逝く  ニキ・ラウダ死去 [その他スポーツ]

F1チャンピオンに3度輝いた伝説的ドライバー、ニキ・ラウダが5月20日、死去した。
享年70。

1970年代のスーパーカーブームを経験した方ならその名を知らない方はほとんどいないだろう。
1976年と77年には富士スピードウェイでF1レースも開催されるなど、F1レースに対する関心も高まった。

そんな当時、F1ドライバーとして真っ先に名前が挙がるのがニキ・ラウダではなかったか。
F1の象徴、フェラーリのドライバーとして、1975年、1977年と、チャンピオンに輝いた。

が、ある意味それ以上に彼の名を有名にしたのは、1976年、大事故から奇跡の生還を果たしたことだ。
クラッシュしたマシンはすぐさま大きな炎に包まれ、ほとんどの人間がラウダの死を覚悟した。
助け出されたものの、激しい火傷と、高温の空気を吸い込んだ肺の損傷はひどく、運ばれた病院で生死の境をさまよい、一時は牧師が病室に呼ばれるほどだった。

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興福寺・東大寺 訪問記 その7(最終回) [雑記]

今度こそ最後の記事になるはず(^^;)

さて、正倉院を右手に望みながらさらに北西へと。
道の両側はすでに現在の東大寺の敷地外になっている。
そしてたどり着いたのが転害門(てがいもん、一発で変換されなかったぞ)。
一見、なんてことの無いそれほど大きくもない門だが、国宝だ。

この辺りは建立当時の東大寺の敷地の西側最外周にあたる。
この門はそこに西面して開いていた3つの門のうち一番北側にある門だ。
伽藍中心から遠く離れたその立地が幸いしてか、2度の兵火も逃れた数少ない建造物の一つ。
東大寺のWEBでの説明に寄れば、「天平時代の伽藍建築を想像できる唯一の遺構」だという。

昔から一度は見たいと思っていたのだが、何しろ遠い。
最初からその気で訪れなければ、なかなか辿り着かないだろう。
自分も今回こそは、という思いでようやく見ることができた。
辺りを見回しても、自分たち以外には誰もいない。
お寺の雰囲気もほとんどなく、静かな場所だ。

ところで、軒先の裏側に放射状に並べて屋根を支える部材を垂木という。
通常この部材には角材(角垂木)を使用するのだが、昔は丸材(丸垂木)を使用することも多かった。
8世紀頃までの古い建築物は丸垂木となっている。
・・・という話を以前何かで読んだ気がしていたが、どうやらそう単純なことでもないらしい。
ちなみにこの転害門は丸垂木を使用している。

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興福寺・東大寺 訪問記 その6 [雑記]

長かった奈良旅行記もいよいよ最終盤。
でもまだ見どころはあるのだ。

二月堂を降りてそのまま西へ向かうと、地味だが重要な像を安置しているお堂が二つある。
一つは開山堂と呼ばれ、文字通り東大寺の開山に大きく寄与し初代別当を務めた良弁僧正の坐像が安置されている。
お堂も国宝だが、良弁僧正坐像も国宝だ。
残念ながら開扉されるのは法華堂の執金剛神像と同じ12月16日のみ。
もちろん「ここで」見たことはない。

もう一つのお堂は俊乗堂と呼ばれている。
こちらも文字通り、平重衡の兵火に遭った東大寺の再興の中心的な存在として、大きな力を発揮した俊乗房重源の坐像(俊乗房重源上人坐像、国宝)が安置されている。
こちらも普段は見ることができず、7月5日とやはり12月16日の2日しかみることができない。
やはり「ここで」見たことはない。

どちらの坐像も、おそらく写真で見たことがある方は多いのではないだろうか。
特に重源の方は有名だと思う。

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やったぜ! ダーティペア 全DVDコンプリート! [ダーティペア]

今日、久しぶりに駅前へ食事に。
食事後ちょっとブラブラしていたら、新しくブックオフができているのを見つけた。
とりあえず入ってみる。

いつでもそうなのだが、中古書店を見かけると、まずはアニメDVDのコーナーへ。
で、これもいつでもそうなのだがダーティペアのDVDがないかどうか調べる。
もうずいぶん昔の作品だし、まず無いのが当たり前。
今日も全く期待せず、「た」の棚の前に。

するとなんと、ダーティペアOVAシリーズ版Vol.1~5が全部揃っているではないか!
胸の中で小躍りしながらソフトを手に取る。
しかし、ここで問題が。
実は、以前に池袋で、5枚のうち2枚だけゲットしたのだが、それが、Vol.2と3だったのか、VOL.3と4だったのか、忘れてしまっていたのだ。
(このいきさつは以前に記事にしたかもしれない)
このときも最初の目的地の秋葉原で見つからず、たまたま寄った池袋で見つけたのだった。

そのつもりで家を出たのなら、事前に確認しておいたのだが、突然のブックオフの発見だったので、心の準備ができていなかったのだ。

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興福寺・東大寺 訪問記 その5 [雑記]

さて、大仏殿を出て、東へ向かう。

斜面を登っていくと、正面に、一目見てそれとわかる特徴的な屋根を持ったお堂が見えてくる。
法華堂(三月堂)だ。
その特徴的な屋根は、建立が東大寺以前にこの地にあった金鐘寺という寺院まで遡る正堂と、鎌倉時代に再興した礼堂を一つにつなげたため。
このお堂は建物自体も国宝だが、堂内も国宝の仏像がいっぱいだ。
その多さは興福寺の北円堂に勝るとも劣らない。

四隅には最早定番と言っていい四天王立像(国宝)。
それぞれ像高は3mほど。
本尊の左右に、それぞれ像高4mにもなる、梵天・帝釈天立像(国宝)。
向かって右が梵天、左が帝釈天ということだが、この2像は名前の取り違えの可能性もあるらしい。
歴史が長く、また、創建当時から現存する建物も少ないので、寺内での仏像の移動もかなり多かったようだ。
そのために仏像の由来等にも混乱があるのだろう。
さらに、四天王の前衛組の内側には、金剛力士がそれぞれ向かって左に阿形、右に吽形(国宝)。
こちらも像高3mと、堂内の像としてはかなり大きい。

そして、これらの仏像を統べるように、中央須弥壇上にその堂々とした姿を見せているのが、本尊の不空羂索観音菩薩(国宝)だ。
像高そのものは約3.6mと、両脇の梵天・帝釈天より低いが、須弥壇の上にあるため、頭部の位置は堂内で一番高く、堂内を見下ろすかのような貫録を感じる。
また像の後ろは板状の光背ではなく、多くの光条が放射状に並び、光背と言うよりは光輪と言った方がいいようなものとなっている。
まさに「後光が差す」とはこのことか、と思われる。
額に縦の三つ目を持つ三目八臂のその姿は、堂内の仏像としてはかなり大きめの他の像さえも圧倒する存在感を放つ。
そして、頭部にかぶる宝冠は、天平工芸の粋を極めた、豪華で細かく手が入った素晴らしいものだ。
この宝冠だけが東京の国立博物館での特別展に出展されたほど。

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興福寺・東大寺 訪問記 その4 [雑記]

記事4回目にして、ようやく大仏殿へ。

八角燈篭を過ぎて目の前に聳える大仏殿。
やはり迫力がある。
でも、近すぎて大きさがいまいちわかりにくい。
今回は行かなかったが、若草山から望む大仏殿の屋根の方が、その巨大さを感じる。
興福寺の記事でも書いたが、奈良は現代の高層建築がないので、大仏殿はよく目立つ。

ところが、この日は行事があって、大仏殿内部の大仏正面には入れない。
左側から入る。
久しぶりに見る大仏。
やっぱりデカい。
けれど、大きすぎるのか、比較するものがなくて、なかなか本当の大きさを実感できない。

大仏殿内部は相変わらず人でいっぱい。
でも自分が行きたいところに行くことはできる。
大仏の写真も好きなアングルから撮れる。
多くの仏閣内で内部での写真撮影は禁じられているが、大仏殿内は写真撮影OKだ。

大仏殿内を時計回りに巡っていく。
左奥に、縮尺率は忘れてしまったが、大仏殿と周辺建造物の模型がある。
結構精密に造られていて、模型なのにこちらの方が意外に大仏殿の大きさが伝わってくる。

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興福寺・東大寺 訪問記 その3 [雑記]

さて、今回の訪問の一番の目的地、東大寺へ。

参道の両脇の並木に姿が隠れ気味の南大門へ向かって北上。
近づくにつれ次第にその大きさがあらわになってくる。
南大門は3度目くらいかな?
大仏殿とはそこそこ距離があるから、ついつい行かないこともあったんだよね。

この南大門は鎌倉時代初期に再建されたものであることは有名。
いわゆる天竺様(今は大仏様と言う方が一般的らしい)と呼ばれる様式で建てられている。
「貫」と呼ばれる横材を多用し、天井がないのでその貫が何段も組まれているのがよく見える。
見える・・・んだけど、自分はあんまり美しくないと思ってしまう(すいません)。
当時の最先端の建築技術で、源平争乱が終わった直後の不安定な時代。
限られた木材でも巨大で堅固な建築が可能な方法だったんだろうけれど・・・
法隆寺金堂の意匠の凝った組物と比べると、どうしても単純なように思えてしまう。

まあ、そんなことは自分のちっぽけな感覚だ。
国宝でもあるこの門の価値を下げようとするものでは決してない。
で、この門と言えば、門そのものだけでなく、やはり、東西から睨みをきかす金剛力士像も有名だ。
慶派仏師により寄木造で造られた傑作で、もちろん国宝。
小学生の修学旅行時に初めて見たとき、その大きさと迫力に大いに感動したことを覚えている。
ただ、気のせいか、鳥害からの保護のためと思われる網の目が、昔より細かくなっている?
像の姿をはっきり見ることが前より難しい。残念。

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興福寺・東大寺 訪問記 その2 [雑記]

「南都北嶺」の南都、興福寺を後にして、その東にある東大寺へ。
といきたいところだが、その前に昼食を。
実は、当日行く前から、昼食についてはノープランだった。
奈良公園近辺には食堂などがほとんどないと記憶していたので、当日行ってから考えようと思っていた。

とりあえず、興福寺境内からそのまま東進して、国立博物館の前の緑地を横断しながら、自動車の多い通りへ出る。
11時前だが、道路はもう大渋滞だ。
地図に載っていた食事処はその通りの北側にあるので、とりあえず道路を渡る。
道路に面した店は何軒があったが、喫茶のみの店が数軒。
軽食があってもまだ開店前、しかもすでの行列ができていたりと、とてもじゃないが待つ気になれず。
また、同じ道路の歩道にポツリポツリと祭りで出るような屋台が並んでいるが、今日はそういう気分でももない。

しばらく歩くと、食事できる店が数軒集まった広場があることに気づく。
ぐるっと一周して店を覗いてみるが、11時前のこの時間に営業しているところは1軒しかない。
まあ、それでもそれなりに食べれそうな店だったのでそこへ。

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興福寺・東大寺 訪問記 その1 [雑記]

改元騒ぎで10連休となった今年のGW。
家でゆっくりしようとも考えていたのだが、せっかくの機会でもあるので、ちょっと出かけてきた。
行き先は奈良。
主な目的地は東大寺と興福寺。

実は、両寺含む奈良公園近辺にはこれまで5度ほど行ったことがある。
小学生時の修学旅行、高校生時の遠足、正倉院展で1度、その他に2度。
それでも今回また訪れたのは、大仏殿は2度しか行ったことがなく、久しぶりに見たかったこと、
これまで行ったことの無い史跡に行ってみたかったこと、
そして、昨年10月、300年振りに建立され、落慶された興福寺の中金堂を見たかったこと。
そんな理由で、6度目とはいえ、7~8年振りにその地を訪れることにした。

9時過ぎに当地へ到着、当日は天候にも恵まれた。
地下にある近鉄奈良駅から地上に上がってくると、もう興福寺は目の前だ。
なるほど、真新しい中金堂が、その威容を表している。
さっそく拝観しようと思ったところ、落慶法要時などに飾る、色とりどりの大きなたれ幕を、取り付けているところだった。
どうやら今日もなんらかの行事があるらしい。

「らしい」と書いたが、今回、実はあんまり下調べしていかなかった。
いつもなら行事のあるなしや、期間限定の公開など、事前に調べていくのだが、今回は行ける日が他になかったこともあり、まあ、いいやと割り切って行ったのだ。
後から知ったのだが、翌日に中金堂前庭にて藤原不比等公1300年御遠忌法要があったようで、その準備だったかもしれない。

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