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スキージャンプW杯2019/20 個人第27戦 ラハティ大会 3月1日 [スキージャンプ]

3月1日
フィンランド ラハティ大会(HS130)
W杯個人27戦 


優勝 266.4点 ガイガー(ドイツ)
2位 260.5点 クラフト(オーストリア)
3位 259.1点 ハイベック(オーストリア)
4位 254.5点 シュミット(ドイツ)
5位 254.3点 ライエ(ドイツ)
6位 251.6点 ズィワ(ポーランド)
7位 250.2点 小林陵侑(土屋ホーム)
8位 250.0点 ヨハンソン(ノルウェー)
9位 248.9点 タンデ(ノルウェー)
10位 247.9点 ラニセク(スロベニア)
 
14位 243.2点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)
21位 235.8点 佐藤慧一(雪印メグミルク)
22位 235.5点 小林潤志郎(雪印メグミルク)
25位 226.7点 伊東大貴(雪印メグミルク)
43位 92.2点 中村直毅(東海大学札幌スキークラブ)


1本目2位と優勝争いに絡んだ陵侑だったが、2本目に距離を伸ばせず、不本意な結果。
幸椰、慧一も1本目10位以内に入ったが陵侑同様2本目に大きく順位を落としてしまった。
潤志郎、伊東は20位以内に入りたい。
中村はまず2本目へ進出することだ。


この日はW杯個人戦通算1,000戦目となる記念の試合。

風は強くはないが、風向きは一定しない難しいコンディション。
雪もかなり降っている。
本戦直前に行われる予定だった予選は結局中止、エントリーした59名全員が本戦へ。

1本目。
26番スタートの慧一がトップに立つとしばらくその座を守る。
慧一をかわしたのがハイベック。
4季前には、ここラハティで2連勝したことがある。
今季はまだ10位以内が2回と、もうひとつだったが、直近2戦で11位、9位と上り調子だ。

しかし、この頃から風のいたずらが。
ウインドファクターも追い風表示なのだがそれほど強くない。
しかし、どうもK点付近の風が不安定なようだ。
ストン、ストン、と選手達がK点前後で落ちていく。

ドメン・プレフツ(スロベニア)、ザイツ(スロベニア)、アッシェンヴァルト(オーストリア)、フォーファン(ノルウェー)、ペテル・プレフツ(スロベニア)、タンデ(ノルウェー)、ストッフ(ポーランド)といった実力者達が、らしくないジャンプで不本意な表情。
リンヴィーク(ノルウェー)に至っては、42位で2本目に進めないことに。

その間を縫うように、比較的風に恵まれたと思われる選手が上位に顔を出す。
シュミット、幸椰、ライエといった選手達だ。

残り4人。
陵侑が飛ぶ。風が心配だったが悪くなかったようだ。
ここまでで最長の122.5mで2位に4.6点差をつけてトップに。
次のクバツキ(ポーランド)こそ116m伸びなかったが、後の2名も風はマシな方だったようだ。
ガイガーが陵侑と同じ122.5m、1.1点差でトップに。
最後のクラフトは119.5mで3位。

1本目を終って、ガイガー、陵侑、クラフト、シュミット、ハイベック、ライエ、幸椰、慧一、ズィワ、ラニセクがトップ10。
風による波乱はあったが上位3人は納得の順位。
ちなみにライエ、幸椰、慧一は同点で6位タイだ。
10位以内に日本勢が3人も。これは期待できそうだ。


2本目。
雪は止んだようだが、風は引き続き難しそうな状況。
スタートゲートが1本目より2段上がる。
K点116m、ヒルサイズ130mのジャンプ台で、1本目の最長が122.5m。
運営側としてはヒルサイズ近辺のジャンプで盛り上げたいといったところだろう。

1本目29位だが地力のあるペテル・プレフツが、2本目始まってすぐに125mと大きなジャンプ。
同じく24位のストッフが126.5mでトップに。
他にもタンデら、1本目飛距離を伸ばせなかった実力者達がいいジャンプを見せる。
タンデは結局9位に入った。

残り10人でトップはヨハンソン。
それを、ズィワ、ライエがかわしていった。
慧一、幸椰は残念ながら大きく順位を落とした。

残り5人。
久々の表彰台を狙うハイベックが125m、飛型点、ウインドファクターも高くトップに。
続くシュミットは126mを飛ぶが飛型点、ウインドファクターが低くこの時点で2位。

残り3人。
クラフトが126m、ハイベックを1.4点上回りトップ。
陵侑は122mと伸びず優勝争いから脱落。
最後のガイガー、ここで130mとこの日の最長ジャンプだ。
着地でテレマークを取れなかったが、これだけ飛べば問題なし。
今季4勝目、ラージヒルでは初優勝。
3位のハイベックは、ほぼ2年振りの表彰台だ。

というわけで、記念の通算1,000戦目の優勝者はガイガー。
ちなみに史上最多出場記録の保持者はもちろん葛西紀明(土屋ホーム)だ。
その数なんと半分以上の569戦!
2位はアマン(スイス)で430戦、3位はアホネン(フィンランド)の408戦ということだ。


W杯総合得点ランキング

1位 1613点 クラフト
2位 1495点 ガイガー
3位 1131点 クバツキ
4位 1099点 小林陵侑
5位 895点 ストッフ
6位 834点 リンヴィーク
7位 828点 ライエ
8位 695点 タンデ
9位 644点 ペテル・プレフツ
10位 604点 ズィワ

前戦まで数字上は可能性を残していた陵侑の総合優勝だが、トップと残り4戦で514点差となり、完全に消滅した。
残念だが、今季も強豪の1人として十分な力を見せてくれていると思う。
ガイガーの勝利でクラフトとは118点差、何とか食らいついている。

さて、長かったW杯もいよいよ最終盤。
3月6日から始まる「RAW AIR」トーナメントでクライマックスを迎える。
オスロ→リレハンメル→トロンハイム→ヴィケルスンと、場所を移動しながら、予選、団体戦も含めて6日から15日まで毎日ジャンプをするという、超ハードスケジュール。
最後のヴィケルスンが今季W杯の最終戦となる。



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燃焼豚

小林選手が頑張ったためか、テレビは結果を。新聞は概要を載せていた。[わーい(嬉しい顔)]
by 燃焼豚 (2020-03-08 16:34) 

enokorogusa

いや~、今回は惜しかったですね。
表彰台はいけると思ったんですが。
次に期待しましょう。
by enokorogusa (2020-03-08 18:37) 

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