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スキージャンプW杯2019/20 個人第12戦 ジャンプ週間第4戦 ビショフスホーフェン大会 1月6日 [スキージャンプ]

1月6日
オーストリア ビショフスホーフェン大会(HS142)
W杯個人第12戦 兼 ジャンプ週間第4戦 


優勝 300.9点 クバツキ(ポーランド)
2位 291.0点 ガイガー(ドイツ)
3位 289.4点 リンヴィーク(ノルウェー)  

7位 279.0点 小林陵侑(土屋ホーム)
8位 276.4点 伊東大貴(雪印メグミルク)
12位 271.3点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)
29位 237.8点 小林潤志郎(雪印メグミルク)
36位 112.5点 中村直幹(東海大学札幌スキークラブ)
37位 112.1点 竹内択(チームtaku)
38位 111.9点 佐藤慧一(雪印メグミルク)


最終的には7位に入った陵侑だったが、1本目で11位と伸びず、ジャンプ週間総合争いからは脱落。2005年にはこのジャンプ台で表彰台に上がったことのある伊東は、好調さを維持して8位に入った。
幸椰は1本目6位とよかったが、2本目伸びず少しもったいない結果。
潤志郎はなんとかW杯ポイント。
中村、竹内、慧一は2本目へ進めず。

ジャンプ週間第4戦。
最終戦の舞台はビショフスホーフェン。
助走路の傾斜が非常に緩いかなり個性的なジャンプ台。
踏み切りのタイミングをとるのが難しい。


予選トップは地元のクラフト。
以下10位まで、伊東、ストッフ、シュミット、ライエ、陵侑、ペテル・プレフツ、フォーファン、リンヴィーク、ダニエル・フーバー、となっている。
ジャンプ週間総合トップのクバツキは13位での通過だが、本戦当日の練習ラウンドではトップの飛距離をマークしている。
また、このジャンプ台のヒルレコードも持っており、得意なジャンプ台だと言える。


1本目。
6組目、全体12番目で飛んだドメン・プレフツ(スロベニア)が140mをマークしトップに。
ジャンプ週間の総合優勝争いに絡むメンバーで最初に飛ぶのはガイガー。
プレッシャーの中、140mと素晴らしいジャンプでトップに。
次いでクバツキ。
ここでヒルサイズ越えの143m!ガイガーを上回る。
リンヴィークも139mといいジャンプ、クバツキ、ガイガーに次ぎ3位につける。
そして陵侑が飛ぶ。
しかし、135.5mと伸ばせず、この時点でジャンプ週間総合優勝はほぼ絶望的になってしまった。

結局1本目を終わっての順位は、クバツキ、ガイガー、リンヴィーク、クラフト(オーストリア)、ドメン・プレフツ、幸椰、タンデ(ノルウェー)、伊東、アイゼンビヒラー(ドイツ)、ペテル・プレフツ、となった。
ジャンプ週間総合優勝を争う3人が3位までを占めて、いよいよ勝負の2本目へ。


2本目。
トップに立つ選手が次々と入れ替わっていく。
1本目11位の陵侑が138mでトップに立つが、逆転で総合優勝を狙えるほどのジャンプではなかった。
次いで飛んだペテル・プレフツがその陵侑をかわしトップに。
その後地元のクラフトがさらに上回り、残るは総合優勝争いの3人。

まずはリンヴィーク。
137mと悪くないジャンプでトップに立つが、逆転するにはやや足りないか。
次にガイガー。
136mとこちらもいいジャンプでトップに立つが、クバツキにプレッシャーをかけられる程ではないか。
そして最後のジャンパー、クバツキ。
この日の勝利と、ジャンプ週間総合優勝をかけた大事なジャンプ。
いつも通り高い曲線を描いて飛んでいき、140.5m!
いつもは右手を挙げるだけのクバツキだが、ジャンプ週間総合優勝を確信し、両手を大きく挙げて吠える。
2位ガイガーに9.9点の差をつけ、300点越えの完勝だった。


ジャンプ週間最終ランキング

1位 1131.6点 クバツキ
2位 1111.0点 リンヴィーク
3位 1108.4点 ガイガー
4位 1096.0点 小林陵侑
5位 1086.0点 クラフト
6位 1051.0点 フォーファン(ノルウェー)
7位 1050.9点 ドメン・プレフツ
8位 1048.8点 ペテル・プレフツ
9位 1039.0点 伊東大貴
10位 1037.5点 ライエ

4戦全てで表彰台のクバツキが有終の美を飾って勝利、昨季の世界選手権ノーマルヒル金メダルに続くビッグタイトルを手にした。
29歳のクバツキ、派手なデビューをした選手ではなかったが、地道に力をつけて近年W杯で表彰台を争うようになってきていた。
W杯の優勝こそこれでまだ2勝目だが、表彰台は13度目と、実績を積んできた。

2位のリンヴィークはW杯初勝利を含む2勝を挙げて総合2位と大躍進。
果たして今後もその好調さは持続するか。
3位のガイガーは今季のハイレベルな安定感をジャンプ週間でも見せた。
後はぜひ、W杯で優勝をしたいところだ。


W杯総合得点ランキング

1位 644点 小林陵侑
2位 619点 ガイガー
3位 539点 クラフト
4位 469点 リンヴィーク
5位 444点 クバツキ
6位 374点 タンデ
7位 364点 アッシェンヴァルト(オーストリア)
8位 335点 ストッフ(ポーランド)
9位 323点 ペテル・プレフツ
10位 256点 フォーファン

陵侑が2戦続けて伸びなかったため、全体の得点差がギュッと縮まった。
特に2位のガイガーとの差はわずか25点。
次戦での逆転も十分可能だ。
ジャンプ週間で好成績だったリンヴィークとクバツキも得点を伸ばしてきた。
タンデも復調気配だ。
混戦模様で今週末のヴァル・ディ・フィエメ(イタリア)へ。
W杯では近年無かったノーマルヒルでの開催だ。





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コメント 2

燃焼豚

新聞記事は写真つきで概要だけ。テレビはスポーツコーナーで概要だけ。小林選手の健闘に期待したい。
by 燃焼豚 (2020-01-12 16:16) 

enokorogusa

昨季の大活躍で期待値が大きくなっているのは確かでしょう。
まだ報道されている方だと思います。
ただ、昨季の強さ(13勝)はW杯史上に残る歴史的なものでしたから、それを基準にされるとちょっとかわいそうですね。
あの船木選手の全盛期でもシーズン5勝が最高でしたから。
by enokorogusa (2020-01-12 17:22) 

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