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スキージャンプW杯2019/20 個人第11戦 ジャンプ週間第3戦 インスブルック大会 1月4日 [スキージャンプ]

1月4日
オーストリア インスブルック大会(HS130)
W杯個人第11戦 兼 ジャンプ週間第3戦 


優勝 253.3点 リンヴィーク(ノルウェー)
2位 252.0点 クバツキ(ポーランド)
3位 249.3点 タンデ(ノルウェー)  

14位 229.8点 小林陵侑(土屋ホーム)
18位 221.9点 伊東大貴(雪印メグミルク)
22位 215.4点 小林潤志郎(雪印メグミルク)
28位 199.3点 中村直幹(東海大学札幌スキークラブ)
29位 194.0点 佐藤慧一(雪印メグミルク)
30位 193.4点 竹内択(チームtaku)
46位 92.7点 佐藤幸椰(雪印メグミルク)


これまで安定感抜群だった陵侑だが、風の影響もあるとはいえ、2本とも距離を伸ばせず、今季ワーストの14位。
陵侑が10位以内に入れなかったのは昨季からも含めて21試合振りのことだ。
逆に20試合も続けてトップ10に入っていたのはとんでもないことだとも言える。

伊東はまずます健闘しての18位。
前戦失格の潤志郎は、今回も予選の好調さを結果につなげられず。
中村は久しぶりにW杯ポイントをゲットしたが、慧一、竹内らとともに、2本目進出選手の中では最下位グループとなってしまった。
幸椰は1本目コンディションが悪くどうしようもなかった。

ジャンプ週間第3戦
舞台はオーストリアへ。

インスブルックのジャンプ台は、K点120m、ヒルサイズ130mと、現在W杯が行われているラージヒルの中ではいちばん小さな部類に入る。
特にK点とヒルサイズとの距離が10mしかなく、多くの選手がこの間に着地するので、飛距離点の差が出にくい、という特徴がある。
逆にヒルサイズを越えるようなジャンプをすれば、他選手に大きく差をつけることが可能だ。
また、ウインドファクターや飛型点の差も大きく影響する。


予選トップはリンヴィーク。
前戦の優勝でさらに勢いに乗ったか。
昨年の陵侑のようだ。
以下10位まで、クラフト、ガイガー、アッシェンヴァルト、陵侑、クバツキ、ザイツ、潤志郎、ズィワ、ライエ、となっている。


1本目。
2組目、全体4番目に飛んだフォーファンがいきなりヒルサイズ越えの大ジャンプ。
これでゲートが2段下げられる。
これ以降、風の影響が各選手を苦しめる。
向かい風表示なのだが、実際は単純な向かい風ではなさそうで、実力のある選手達もなかなか距離を伸ばせない。
フォーファンを上回る選手が出てこない。

そんな中、ようやく予選6位のクバツキが133mを飛んでトップに。
そして1本目最後のジャンパー、リンヴィークが同じく133mで1.3点クバツキを上回る。
陵侑は、全50選手の中でいちばん弱い風に当たってしまい(ウィンドファクターが-3.4点)13位と大きく出遅れてしまった。
ジャンプ週間総合優勝を争うガイガーもウインドファクター-4.7点と厳しく、23位に沈んだ。
ちなみにリンヴィークは-9.4点、クバツキは-10.7点と、恵まれた条件だった。

1本目が選手毎にコロコロ変わるかなり難しいコンディションだったことは、ラッキールーザーに残れなかった選手の中で最上位のアマンの得点が全体23位に相当するほど高かったこと、また、ノックアウト方式で勝った選手の中でいちばん得点が低いアイゼンビヒラー(ドイツ)が全体42位相当とかなり低かったことからもわかる。

なお3位以下は、フォーファン、ペテル・プレフツ、シュリーレンツァウアー、ドメン・プレフツ、ライエ、クラフト、ヨハンソン、ダニエル・フーバー、と続いた。


2本目。
引き続きコンディションは難しい。

1本目23位のガイガーが126mを飛んでトップに立つと、しばらく上回る選手が出てこない。
ようやく1本目12位のタンデが2本目最長となる131mでトップに。
すると、これまたタンデがトップをしばらくキープする。

結局残り二人、クバツキとリンヴィークのジャンプ次第となる。
まずクバツキ。
ジャンプ週間に入って絶好調だ。
しかし、120.5mと伸びない。
なんとか1本目の貯金が効いてトップに。
これでリンヴィークが優位になったかと思いきや、こちらも120.5m。
2本目はクバツキと同点ながら、これも1本目の差をキープして優勝。
これで前戦の初優勝から2連勝、覚醒したか?
ますます昨季の陵侑を思い出すような活躍だ。


ジャンプ週間総合ランキング

1位 830.7点 クバツキ
2位 821.6点 リンヴィーク
3位 817.4点 ガイガー
4位 817.0点 小林陵侑
5位 798.6点 クラフト
6位 779.8点 ライエ
7位 777.1点 フォーファン
8位 775.4点 ドメン・プレフツ(スロベニア)
9位 774.6点 ズィワ(ポーランド)
10位 766.9点 ヨハンソン(ノルウェー)

陵侑がまさかの失速。
8本のジャンプ全ての合計で争うジャンプ週間の難しさが表れたかたちだ。
優勝こそないものの、3戦全て表彰台のクバツキがトップ、ジャンプ週間総合優勝の絶好のチャンスだ。
連勝のリンヴィークが総合優勝争いに絡んできた。
ガイガー、陵侑はやや離された。
クバツキと陵侑の差は13.7点、1試合で逆転するには正直かなり厳しい。
しかも間に二人選手が入っているので、三人まとめて逆転するのはさらに難しく、ジャンプ週間2連覇は赤に近い黄色信号といったところか。


W杯総合得点ランキング

1位 608点 小林陵侑
2位 539点 ガイガー
3位 489点 クラフト
4位 409点 リンヴィーク
5位 344点 クバツキ
6位 338点 アッシェンヴァルト(オーストリア)
7位 334点 タンデ
8位 315点 ストッフ(ポーランド)
9位 278点 ペテル・プレフツ(スロベニア)
10位 254点 ラニセク(スロベニア)

陵侑のリードは微減。
2連勝のリンヴィークが4位に浮上。
開幕2連勝の後、ケガで3戦連続無得点もあったタンデが復活の表彰台。



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コメント 2

燃焼豚

新聞記事は概要だけ。テレビはなし。順位が下がると扱いも変わる。世知辛さを感じる。
by 燃焼豚 (2020-01-12 16:09) 

enokorogusa

仕方ないといえば仕方ないですね。
とはいえ、総合ランクではこの時点ではトップですから、それなりに報道してほしいなあ・・・・
by enokorogusa (2020-01-12 17:16) 

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