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『不思議の国のアリス』 このトシになって初めて読んだ その1 [読書]

ちょっとしたことから『不思議の国のアリス』を一度読んでみようと思った。

自分は物語系の本はあまり好きじゃなくて、限られた作品以外はほとんど読んだことがない。
これは子供の頃の方が顕著で、いわゆる絵本、童話などといった子供向けの物語は全くと言っていいほど読んだことがなかった。
(威張って言うことではないが(^^;))
以前に記事にした『SOS!時計よとまれ』などは例外。

そんなこんなで、この世界的名作(でいいんだよね?)『不思議の国のアリス』もこれまで読んだことがなかった。
一応知っていたのは、著者のルイス・キャロルが少女好きだったらしいとかいう、ウソかホントかわからないようなこと。
それから、昔懐かしアニメ『ポールのミラクル大作戦』で出てきたトランプの兵隊?のモデルが『不思議の国のアリス』に出てきてるらしい、というようなことくらい。

そんな「アリス初心者」の自分が初めて読むにあたって、まず最初に考えたのが、どの『不思議の国のアリス』を読もうか、ということ。
名作だけあって、多くの出版社からいろんな訳者の『不思議の国のアリス』が出版されている様子。
とりあえず現実的には、市内の図書館の蔵書から借りて読むことになる。
それでも何冊もの『不思議の国のアリス』があるのである程度絞りたい。

本来なら訳の上手さをちゃんと見て選んだ方がいいのだろうが、これだと結局全部読むことになってしまう。
そこで条件として考えたのが、「挿絵」だ。
このような子供向けの本の場合、特に初めて読むときは、挿絵が読み手に与える影響は大きいと思う。

自分の過去の例で言えば、これも例外的に好きな話だったジュール・ヴェルヌの『海底二万海里』も、原書の挿絵を使っているということもあって、 清水正和訳『海底二万海里』(福音館書店〈福音館古典童話シリーズ〉,1973)を好んで読んでいた。
この本はハードカバーで厚さも確か4~5cmくらいあってズッシリと重たかったが、幸いこの本は訳も上手で面白かったと思う。

そんなわけで、原書の挿絵を描いた、サー・ジョン・テニエル(なんとSirだ!)の挿絵を採用しているものを選んで以下の3冊(1~3)、および解説本1冊(4)を借りることにした。

1 石川澄子訳 『カラー版 不思議の国のアリス』東京図書,1989
2 脇明子訳 『愛蔵版 不思議の国のアリス』岩波書店,1998
3 楠本君恵訳 『不思議の国のアリス コンプリート・イラストレーションズ 
          テニエルのカラー挿絵全集』グラフィック社,2017
4 桑原茂夫著 『不思議の国のアリス 完全読本』河出文庫,2015 

これは読み始めてから知ったことなのだが、出版するにあたってキャロルとテニエルは挿絵についてかなり議論をしたらしく、キャロルが挿絵に対して強い思いがあったことがわかる。
最初の私家本には自分で挿絵を描いているほどだ。
挿絵を重視した自分の考えは決して間違いではなかったようだ(^^;)

モノが揃ったところで早速読み始めた。
順番は発行年順、つまり上記1から。

記念すべき?人生初の『不思議の国のアリス』、読み終わった最初の感想は・・・

「???????なんだこれ???????」

正直言ってよくわからない。
ストーリーもあってないようなものだし。
どこが面白いのか、いまひとつわからなかった。
ただ、挿絵の方は、テニエル彩色のカラー画が載っており、アリスのイメージは伝わってきた。

どうも日本語で言う駄洒落?も多用しているようなのだが、訳した文ではそれもなかなかわからない。
一方、物語内の詩の部分が文語体で書かれており、これは子供には(自分にも?)難しすぎるのでは?と思った。
それでも一応この本はこの図書館では児童書扱い。
この訳があんまり上手くないのかな?と疑いつつ(すいません)、2冊目へ。

この2も児童書扱い。
天下の岩波書店が「愛蔵版」と銘打って出しているくらい(しかもハードカバー)だから、ちょっと期待。
おお、本文横書きだ。
しかもオールカラー。
ちょっと期待しつつ次回へ続く。

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コメント 4

燃焼豚

谷村、堀内、矢沢のアリスのチャンピオンは大ヒットしましたっけ。
by 燃焼豚 (2019-07-03 16:09) 

enokorogusa

名前を付けるなら『漢の国のアリス』といったところでしょうか(^^)
by enokorogusa (2019-07-03 17:29) 

燃焼豚

ボケに付き合ってくれてありがとう。私も一度だけアリスの翻訳本を読んだことがあります。ただし、読んでも?でした。切っ掛けはマンガのARMSだったはず。
by 燃焼豚 (2019-07-04 19:35) 

enokorogusa

『ARMS』にアリスですか、それは知りませんでした。
偉そうに1990年代のサンデーは~とか言っておきながら、『ARMS』読んでませんでした(^^;)
その後の『D-LIVE!!』は面白かったです。
彼も個性派の漫画家ですね。
by enokorogusa (2019-07-05 20:05) 

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