興福寺・東大寺 訪問記 その３ [雑記]
さて、今回の訪問の一番の目的地、東大寺へ。
参道の両脇の並木に姿が隠れ気味の南大門へ向かって北上。
近づくにつれ次第にその大きさがあらわになってくる。
南大門は３度目くらいかな？
大仏殿とはそこそこ距離があるから、ついつい行かないこともあったんだよね。
この南大門は鎌倉時代初期に再建されたものであることは有名。
いわゆる天竺様（今は大仏様と言う方が一般的らしい）と呼ばれる様式で建てられている。
「貫」と呼ばれる横材を多用し、天井がないのでその貫が何段も組まれているのがよく見える。
見える・・・んだけど、自分はあんまり美しくないと思ってしまう（すいません）。
当時の最先端の建築技術で、源平争乱が終わった直後の不安定な時代。
限られた木材でも巨大で堅固な建築が可能な方法だったんだろうけれど・・・
法隆寺金堂の意匠の凝った組物と比べると、どうしても単純なように思えてしまう。
まあ、そんなことは自分のちっぽけな感覚だ。
国宝でもあるこの門の価値を下げようとするものでは決してない。
で、この門と言えば、門そのものだけでなく、やはり、東西から睨みをきかす金剛力士像も有名だ。
慶派仏師により寄木造で造られた傑作で、もちろん国宝。
小学生の修学旅行時に初めて見たとき、その大きさと迫力に大いに感動したことを覚えている。
ただ、気のせいか、鳥害からの保護のためと思われる網の目が、昔より細かくなっている？
像の姿をはっきり見ることが前より難しい。残念。
ところで、ふと気が付くと、いつの間にかこのあたりは人でいっぱいだ。
興福寺を観ていたときは、まだ早い時間帯と言うこともあってか、人は少なかった。
伽藍だけにガランとしていた・・・ごめんなさい。
それが、東大寺の南大門周辺は人、人、人・・・
時間帯もほぼ真昼近く、ということもあるだろうが、よく見ると、欧米系の観光客がかなりいる。
さらによく見ると、アジアからの観光客も多いようだ。
世界遺産効果なのか、海外からの観光客が全体的に増えてきていることの影響か。
これまで来た中で一番混んでるかもしれない。
さて、金剛力士像に睨まれながら、南大門を通り抜けてさらに北上。
ますます人が多くなる。
中門（重文）は通り抜けできないので、西側の拝観入口から入り、いよいよ大仏殿を正面に仰ぐ。
かき分ける、というほどまではいかないが、それでも人は多くなるばかり。
さて、いよいよ大仏殿内へ、と行きたいところだが、その前に。
参拝客のほとんどが、それと気づかず通り過ぎて行くものがある。
大仏殿の正面、10ｍほど手前だろうか、参道の真ん中に金銅八角燈籠がポツリと立っている。
いや、ポツリと言うと小さく感じるが、高さは何と4.5ｍ以上もある、堂々とした燈篭だ。
背景に映る大仏殿が何しろ大きすぎるので、遠くからは小さく見え、目立たない。
近づいたら近づいたで、やはり目の前の大仏殿の大きさに目をひかれてしまう。
また、その4.5ｍという微妙な高さのため、正面を向く人の視線より高くなり、大仏殿を見ながら進んで行くと気が付かないことも多いだろう。
ところが、侮るなかれ、この八角燈篭、何と天平の創建当時から残っているものなのだ。
目の前の大仏殿が２度も兵火に遭い焼亡しているのに、だ。
もちろん、国宝である。
「おーい、みんな、ここに1250年前の燈篭（しかも国宝）があるよ～」
とは決して声に出さず、心の内に秘めて、燈篭をぐるりと回り鑑賞する。
さあ、大仏殿へ・・・と思ったが、疲れたので今日はここまで。
大仏殿拝観までは書こうと思ったんだけどなぁ。
いらんことを書きすぎか。
というわけでまたしても「続く」
参道の両脇の並木に姿が隠れ気味の南大門へ向かって北上。
近づくにつれ次第にその大きさがあらわになってくる。
南大門は３度目くらいかな？
大仏殿とはそこそこ距離があるから、ついつい行かないこともあったんだよね。
この南大門は鎌倉時代初期に再建されたものであることは有名。
いわゆる天竺様（今は大仏様と言う方が一般的らしい）と呼ばれる様式で建てられている。
「貫」と呼ばれる横材を多用し、天井がないのでその貫が何段も組まれているのがよく見える。
見える・・・んだけど、自分はあんまり美しくないと思ってしまう（すいません）。
当時の最先端の建築技術で、源平争乱が終わった直後の不安定な時代。
限られた木材でも巨大で堅固な建築が可能な方法だったんだろうけれど・・・
法隆寺金堂の意匠の凝った組物と比べると、どうしても単純なように思えてしまう。
まあ、そんなことは自分のちっぽけな感覚だ。
国宝でもあるこの門の価値を下げようとするものでは決してない。
で、この門と言えば、門そのものだけでなく、やはり、東西から睨みをきかす金剛力士像も有名だ。
慶派仏師により寄木造で造られた傑作で、もちろん国宝。
小学生の修学旅行時に初めて見たとき、その大きさと迫力に大いに感動したことを覚えている。
ただ、気のせいか、鳥害からの保護のためと思われる網の目が、昔より細かくなっている？
像の姿をはっきり見ることが前より難しい。残念。
ところで、ふと気が付くと、いつの間にかこのあたりは人でいっぱいだ。
興福寺を観ていたときは、まだ早い時間帯と言うこともあってか、人は少なかった。
伽藍だけにガランとしていた・・・ごめんなさい。
それが、東大寺の南大門周辺は人、人、人・・・
時間帯もほぼ真昼近く、ということもあるだろうが、よく見ると、欧米系の観光客がかなりいる。
さらによく見ると、アジアからの観光客も多いようだ。
世界遺産効果なのか、海外からの観光客が全体的に増えてきていることの影響か。
これまで来た中で一番混んでるかもしれない。
さて、金剛力士像に睨まれながら、南大門を通り抜けてさらに北上。
ますます人が多くなる。
中門（重文）は通り抜けできないので、西側の拝観入口から入り、いよいよ大仏殿を正面に仰ぐ。
かき分ける、というほどまではいかないが、それでも人は多くなるばかり。
さて、いよいよ大仏殿内へ、と行きたいところだが、その前に。
参拝客のほとんどが、それと気づかず通り過ぎて行くものがある。
大仏殿の正面、10ｍほど手前だろうか、参道の真ん中に金銅八角燈籠がポツリと立っている。
いや、ポツリと言うと小さく感じるが、高さは何と4.5ｍ以上もある、堂々とした燈篭だ。
背景に映る大仏殿が何しろ大きすぎるので、遠くからは小さく見え、目立たない。
近づいたら近づいたで、やはり目の前の大仏殿の大きさに目をひかれてしまう。
また、その4.5ｍという微妙な高さのため、正面を向く人の視線より高くなり、大仏殿を見ながら進んで行くと気が付かないことも多いだろう。
ところが、侮るなかれ、この八角燈篭、何と天平の創建当時から残っているものなのだ。
目の前の大仏殿が２度も兵火に遭い焼亡しているのに、だ。
もちろん、国宝である。
「おーい、みんな、ここに1250年前の燈篭（しかも国宝）があるよ～」
とは決して声に出さず、心の内に秘めて、燈篭をぐるりと回り鑑賞する。
さあ、大仏殿へ・・・と思ったが、疲れたので今日はここまで。
大仏殿拝観までは書こうと思ったんだけどなぁ。
いらんことを書きすぎか。
というわけでまたしても「続く」
某So-netブログ記事の受け売りなんですけど、
この八角燈篭は、火袋の東北面はレプリカで、
盗難に遭い破損した本物は東大寺ミュージアム
に展示とか(＠_＠;) 裏とってませんが(^_^;)
by middrinn (2019-05-12 16:49)
おっしゃる通りで、燈篭の一部は現在はレプリカが嵌っています。
また、部分的に後世の補修も入っているようです。
なので、正確には創建当初からすべて変わらず残っているわけではないのですが、燈篭全体として見た場合、創建時のものといってよいと思います。
・・・でないと、「昭和の大修理」とか「平成の大修理」などを行った建築物が「改築」「新築」扱いになってしまいますので(^^;)
by enokorogusa (2019-05-12 18:32)
北斗の拳で仁王像＝金剛力士ということを知り、わざわざ雷門まで見に行った。ああ、懐かしい。
by 燃焼豚 (2019-07-14 16:32)
さすがに金剛力士を見に行くために京都には行けないからね。
by 燃焼豚 (2019-07-14 18:51)
自分は浅草にはまだ行ったことがないんです。
北斗の拳で仁王像、思い出せない・・・(^^;)
読んでいないところかな？
by enokorogusa (2019-07-15 10:17)