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「こちら葛飾区亀有公園前派出所」103巻 第8話「麗子の婿とり選手権!!」 ※ネタバレ注意 [コミック]

地道に読み進めている「こち亀」

ようやく折り返しの100巻を過ぎた。
この頃になると、もうジャンプを読んでいない時期の作品なので、今回が初見となる。
まだ半分しか読んでないのだと思うと、自分の知ってる「こち亀」は長い長い連載のごく一部だけだったのだと思い知らされる。

さて、また麗子がらみの面白いエピソードがあった。

早く麗子に結婚してほしい麗子パパ。
麗子の意向を無視して勝手に花婿を選ぶ麗子争奪コンテストを開いてしまう。
参加できるのはこれもまた麗子パパが勝手に選ばせた資産家や強い男だけ。
中川はもちろん、ボルボ西郷、左近寺なども選ばれるが、両津は基礎学力の段階ではじかれてしまい参加できない。
麗子は残念そうな様子。
しかし、秋本家の資産8000億円に目がくらんだ両津、なぜか参加者に名を連ねる。

1300名がエントリーした争奪戦、最初は格闘戦。
あの手この手で両津は勝ち抜いていく。
このままじゃマズイと思った麗子パパ、課題を変更して頭を使うものにして両津を落とそうとする。

これに対し両津は直接麗子のもとへ行き「愛してる」「結婚しよう」と口説く
これには麗子もびっくり。
「なによ突然」
「そんな・・・きゅうに・・・」
決して「両ちゃんとなんか嫌よ」とは言わない。
とまどう麗子がかわいい。
両津のことを憎からず思っているのがわかってよい。

それを見ていた中川、やっぱり両津は麗子のことが好きだったんだ、よかった、と。
しかし両津はあっさり否定。
あくまで金のために麗子と結婚するのだ、結婚したら金だけもらってすぐ離婚してやると。

結局、最終的に候補者は両津と中川にしぼられる。
中川に勝ってもらいた麗子パパ、最後の対決をハーバード大学の入試に変更しようとするが、麗子に怒られる。
「パパ、不公平だわ。初めに決めた課題でやるべきよ」
最初の予定では日本伝統の相撲だった。
この時点で麗子は中川より両津に勝ってほしいのがわかる。
だが、さすがにこれでは中川に不利なため両津にハンデをつけることに。

そのハンデとは、両津だけに先に100人に勝ってから、というもの。
「かわいそう!」と麗子。
しかし両津は嘘の愛情パワーで次々と倒していく。
そんなことは知らない麗子は「わたしのためにがんばってくれているのね!」と感激。
うん、いいねえ、こういうの。

ところがこれでは麗子がかわいそうだと思った中川が、両津のたくらみを麗子にばらしてしまう。
そうとは知らない両津。
最後の中川との対戦も中川のまわしを脱がして勝つ。
結局麗子パパは今回のイベントは冗談ですまして両津のもくろみはかなわず。
肝心の麗子はというと「もう最低!! 絶対結婚しないわよ!」
怒りをかってしまうのだった・・・

今回は両津に口説かれ両津を応援する麗子が見られるよいエピソードでした。


さて、一方で、100巻を過ぎる頃まで来ると、麗子がイロモノ扱いされるエピソードも出てくる。
カラオケの罰ゲームでエロ本を買いにいかされたり、手違いで下品な下ネタをやらされるバイトをしたり。
自分としてはあんまり好きじゃないなあ、こういうのは。

この時期以降、女性キャラが増えていくようだから、麗子の立ち位置も相対的に下がってきてしまったのか、下がってきたから他の女性キャラが出てきたのか、どちらが先かはわからないが。

やっぱり麗子は気の強さが魅力。
両津をやりこめてこその麗子。
そう、同じく103巻での野球盤で遊ぶエピソードのように。
中川や麗子が野球盤を知らないのをいいことにロクに説明もせず試合を始め、点差をひろげていく両津。
そこに本田がやってきて、両津の卑怯なやり方がどんどんばれていき、両津が麗子に逐一詰められていく。
やっぱりこういう展開がいいよね。

あと、105巻の「1/1麗子ドール」、108巻の「1/6麗子ドール」ともに、最後は麗子にバレて、激怒した麗子に両津が「グー」パンチで制裁を受ける、というのは面白かった。
作品世界内であんまり麗子ドールは販売してほしくないけどね。

第110巻では麗子が痴漢を追いかける話があるが、ここでは麗子が大活躍。
土手を滑り降りたり、電柱を登ったり、ビルから飛び降りたり。
しまいにはドブ川や排水口まで痴漢を追い詰める。
もちろん麗子はびしょびしょで体中汚れてしまっている。
両津顔負けの執念で見事に痴漢を逮捕する。
麗子の正義感が前面に出たいい話だ。
冒頭で両津に肩車してもらうシーンも、両津に対する親近感が感じられてよい。

と、麗子が大活躍した話の次の回に、重要っぽい女性キャラが新登場する。
磯鷲早矢だ。
両津の声が自分の父親の声にそっくりだと、両津に親近感を感じる早矢。
最初は両津のことが好きなのではと誤解されて一騒ぎ。
今後、どう絡んでいくのか。

ところで、100巻過ぎまでくれば、掲載時期は結構最近なのかなあ、と思ったら、なんとまだWindows95とか、PHSとかたまごっちとかの時代でびっくりした。
まだ21世紀にも入ってない。
自分の年で言うと20代前半ごろだ。
う~ん。
あらためて200巻という長さに驚いた。


タグ:こち亀 麗子
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燃焼豚

久々に読み返してみれば、まあ、両さんのあの手この手で勝ち進み、金のためなら麗子を口説くと笑ってしまった。両さんと麗子の中は進まないがそれでも麗子にとっては自由奔放に生きる両さんは憧れなんでしょうね。
by 燃焼豚 (2019-03-07 19:30) 

enokorogusa

麗子パパが子離れできてませんからね。
麗子自身「両ちゃんは憧れ」発言してますし。
異性として意識してるかはともかく。
by enokorogusa (2019-03-11 18:04) 

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