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ノルディック世界選手権 複合団体スプリント 渡部兄弟で日本銅メダル [ウインタースポーツ]

現地時間3月3日に行われたノルディック世界選手権の複合団体スプリントで、渡部暁斗と善斗の兄弟で臨んだ日本が銀メダルを獲得した。
金メダルはリュゼックとフレンツェルという最強コンビのドイツ、銀メダルはクロカンで追い上げたノルウェーが、それぞれ獲得した。

これで、今大会の複合種目は最後となり、日本は個人ラージヒルの渡部暁斗の銀メダルと合わせ、複合で2個のメダルを獲得することとなった。
ともにヨーロッパ勢の強豪と渡りあって手にした素晴らしい結果だ。

この団体スプリントは、前半ジャンプをラーヒルで1回飛び、後半のクロスカントリーでは、1周1.5kmのコースを、1周ずつ交代で一人5回、計10周を走って順位を決める方式で行われる。

今回ジャンプでまずリードしたのはフランスで、2位ドイツに16秒の差をつけて後半のクロスカントリーをスタートした。
日本はドイツに2秒遅れでのスタートだったが、すぐにドイツに追いつき2位グループを形成する。
さらにノルウェーが追いつくと、やがてトップのフランスを吸収、さらにオーストリアが追いついて、5チームの先頭集団が形成された。
スキーの滑り具合では、ノルウェーが非常によく滑っていて、日本も個人のレース時よりはよく滑っていて、まずまずというように見えた。

日本は途中、中継点直前で暁斗がオーストリアの選手と接触して転倒するというアクシデントもあったが、すぐに起き上がり、4秒ほどのロスにとどめ、すぐに善斗が追いついてなんとかことなきを得た。

集団内では走力に勝るノルウェーが、優勝候補のドイツを意識しすぎてか、先頭には立つものの、なかなかペースが上がらず、集団のまま終盤へと向かう。
最後の中継前にようやくノルウェーが仕掛け、ドイツがそれを追いかける。日本はやや離されたが3位集団の先頭で最後の走者の暁斗へリレー。

最終周回ではノルウェーとドイツの優勝争いとなったが、今大会絶好調のドイツのリュゼックが、ロングスパートを仕掛けると、ノルウェーはついていくことができず、ドイツが金メダルとなった。
後方では、日本を、フランスとオーストリアが追いかけるが、その差は縮まらない。
暁斗は最後までペースが落ちず、見事に3位でフィニッシュ、日本は銅メダルを獲得した。

これでドイツは、今大会の複合4種目すべて制覇するという強さを見せつけ、中でもリュゼックは個人でも2冠で、金メダル4個という偉業を成し遂げた。
日本はそんな中でも銀メダルと銅メダルを1個づつという素晴らしい成績を残すことができた。

以前にも書いたが、スキー競技、特にノルディックの参加国はほとんどヨーロッパ勢で、それ以外では日本と北米ぐらいしかいない。
ヨーロッパ勢が上位を占めるのは当たり前の競技なのだ。
そんな環境の中でのメダル獲得はとても難しいことだ。
日本の複合チームは素晴らしい結果を残したと思う。


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